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企画でこのせつSS第四十九弾

企画でこのせつSS第四十九弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


トーイックの出来の悪さに頭が痛いです。
自業自得ですけれども。

単語がほんとわからない。
使わないと駄目ですな。
かといって、喋る相手もいないので、本読むくらいかな。
書くこともないしなー。
一時期日記を書いてたけど飽きたし。




さて今回のお題。

『いちご』『キス』『雨』

幼小時代ー。
好きだね、自分。
ちなみにお父様も好き。

SSは続きからとなっております。
最後にコメント返信も。



とんとん、と雨戸を叩くひときわ大きな音。
ぱたぱた響き続けるのは雨音。
それとは違う、強い音。
誰かを呼ぶように鳴らされた。

今、周りに大人はいない。
両隣の部屋を覗き込んでも、誰もいない。

とんとん、とまた雨戸を叩いて呼ぶ音。

無視するわけにはいかないし、怖いけど、そっと雨戸に近づく。

普通の窓とは違って、雨戸は重たい。
よいしょっと、がたがた鈍い音をたてて開ける。

「あ、」
「えっ……」

がたん、と大きな音をたてて完全に開いた。
目の前には、ずぶ濡れで満面の笑みを浮かべる大好きな友達。

「こんに」
「せっちゃんっ!」

腕を引っ張って家の中に入れる。
廊下が濡れたけど、そんなこと気にしてられない。

「こ、ここから入ったらおこられ」
「ええからはやく」

戸惑っているせっちゃんの手を引いて、自分の部屋に。
ぽたぽた廊下を濡らす音が聞こえるけど、せっちゃんを拭いてあげるのが先。

開けたままにした雨戸から、さっきより大きなぱたぱたという音が聞こえてくる。




せっちゃんを部屋に連れてきて、箪笥の中からバスタオルを取り出し頭からかぶせる。

「い、いたいよ、このちゃっ」
「あんもー、あばれんのー」

がしがしこすると、タオルが水分を吸ってだんだんおもくなってくる。

「いつから外いたん?」
「んと、おししょーさまのとこ出てから」
「おそとでるとき、あめふってなかった?」

たしか、昨日の夜から雨戸をぱたぱた叩いていた気がする。
それでなくても、朝からぱたぱた言っていた。
今は夕方。

「かさ、もってなかったから」

少しだけ、申し訳なさそうに呟く。
その視線の先を追うと、廊下からここまで続くせっちゃんの跡。

「ぞうきんある?」
「あるけど、さきにせっちゃんきがえな」
「ううん、すぐこのままかえるから」

なにをいうんだ、という気持ちを込めて思いきりほっぺを引っ張った。
右と左、同じくらい。

「い、いひゃっ、いひゃいよこのひゃん」

ちょっとだけ涙がみえたから、このへんでいっか、と手を放す。

「せっちゃんがあほなこというからや」
「あほやないも」
「あほや」

きっぱりと言いきると、少しだけ首が下を向く。





「なんでこんなことしたん?」

着替えが終わって、せっちゃんがどうしてもというので、濡れた廊下と部屋の片づけを一緒にした。
巫女さんに入れてもらったココアを一緒に飲みながら、ようやく気になっていたことを聞く。

ようやく聞けたけど、せっちゃんは少し照れたように笑うだけ。

「せっちゃん、おしえて?」

再び聞くと、マグカップを置いて正座して。
持ってた袋から、そっと大きな花を取り出した。

「……あじさい?」
「うん、あさ、さいてたから」

とても大きくて、綺麗な青色。

「きれいや」
「おししょーさまたちに、あしたにしなさい、っていわれたんやけど」

待てなくてこっそり出てきた、と笑う。

その笑顔を見て、あっ、と気が付いた。
少しだけ赤くなったほっぺ。

「せっちゃん」

両手でほっぺを覆うと、いつもより少し温かい。
熱、やないよね?


そっと、両方のほっぺに一回ずつキス。

離れると、きょとんとした瞳が向けられる。


「このちゃん?」
「さっき、りゆうもきかんとつねったから」

ごめんなさいの意味を込めて。

「ううん、うちかて、ずぶぬれできてごめんなさい」

首をふるふる振って、頭を下げる。
頭をあげたところで、ふたり顔を見合せて笑う。

「あ、うちそろそろかえらな」
「ずぶぬれで?」

うっ、と歪む顔を見て笑う。

「やはり来てましたか、刹那君」

「おとうさま」
「おさ!」

後ろからかかった声に振り向くと、にこにこお父様が立っていた。

「先ほどもしや、という連絡があったのですが。道場の方たち、ひどく心配されてましたよ」
「あ、す、すみません」
「帰ったら少しだけ怒られてしまうかもしれませんね」
「あぅ……」

しょぼんとするせっちゃんに、悪いと思いながらもくすくす笑ってしまう。
お父様も笑ってた。

「おとうさま、せっちゃん、かさがないって」
「でしたら、木乃香のを貸してあげたらどうですか?」
「うちの?」
「新しいの、買ったのでしょう?」
「っ、いちご!」

走って玄関までとりに行って、また走って戻ってせっちゃんに手渡す。
思ったとおり、『えんりょ』するから、無理やりその手に傘を握らせて背中を押した。

また明日、の約束をして手を振って別れた。
そのまま、たくさんの小さな赤いイチゴを背負った背中が小さくなっていくのを、ただじっと眺めてた。


「そや、おとうさま、かびんある?」
「かびん?」
「せっちゃんにこれもらった」

握りしめたままだった紫陽花を手渡すと、優しい笑顔で頭を撫でてくれた。







おしまい


ほっぺにキス。
このころせっちゃんはあまり意味わかってないといいな。




コメント返信
>まーにゃんさん
ありがとうございます。
私もその言葉で頑張れます><。
毎土頑張らせていただきます。
コメントありがとうございました。


>さっちゃんさん
おお!なるほろ!
そうですよね、ちょっと考えればわかることでした。
ありがとうございます!
コメントありがとうございました。
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コメント

 
今週も頑張ったかいがありました(^^)

幼少時代私も好きです♪

心が満たされました☆

今週もありがとうございます(^^)

コメント

 
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