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火曜ですが、毎土このせつSS五十四弾です;


企画でこのせつSS第五十四弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』



今日火曜日です、はい、わかってます(滝汗。

そしてカウンタ見て申し訳なくなりました。。。
なにか一言でもあげていればよかったですね。
ほんとすみません。


言い訳をするならば。
金土日と連日バイトで、曜日感覚が消えてまいした。

土曜日の夜、その日が土曜日ということに気付かず日付が変わるずいぶん前に就寝。
土曜日激しく忙しかって、夜ぐったりしてました。
平日連日雨だったせいか、週末にお客さん集中でした。
日曜日のバイトが終わる頃までは、その日が土曜日だと思ってました。
お昼食べながら毎土ネタ考えてましたし。
閉館の放送で、明日は休館日です、って流れてあれ?ってなったわけです。
朝シンケンジャー見た時点で気付けなかった自分は駄目ですね;

で、慌てて日曜日の夜に書こうとしたのですが、疲れ果てて気付いたら朝orz

お題を見て、これはもういっそ今日まで待とうと思い、勝手に今日まで伸ばしました。
ほんとすみません;

今週末も金土日と連日バイトが入ってます。
が、今度は遅れないよう頑張ります!


さて今回のお題。
『そば』『星』『手』

そばを、一瞬蕎麦かと思ってしまった私はだめですね←

SSは続きからどうぞ。
最後にコメント返信させていただきました。






重たい扉を開けると、強い風が顔を打ってくる。
うっと、思わず顔をしかめ、乱れる髪を押さえた。
暗闇に目が慣れて、目を開き、

空を見上げた。

白く、厚く重たそうな雲が空を覆っている。
強く早い風に、それはゆっくりと流されている。
一筋の切れ目もない。


七月七日、七夕。

毎年この日は空を見上げるけれど、はたしてこれまでに何度星空が広がっていただろう。



寝ころぶと、コンクリートの冷たさが服を通して伝わってきた。
湿気を含んだあまり心地よくない風が、前髪を揺らす。

手をぐっと伸ばしてみるけれど、雲に手が届くはずもなく。
左右に腕を揺らすけど、宙をかくばかり。

あの雲を、手で払いのけることができたらどんなにいいだろう。

ゆらゆらゆらゆら……

そんなことを続けても、雲は動かない。
わかってはいたけれど、やめる気はしなかった。





少し腕が重く感じ始めたころ、ぱしっと腕を掴まれた。

「こんなところで寝ていたら、風邪をひかれますよ」

腕を掴まれた衝撃と降ってきた声に、驚いて上半身を起こす。
慌てて振り返ると、少し眉をよせて苦い表情をしたせっちゃんがいた。

「お仕事は?」

返事はなく、掴まれた腕が離される。

と、思ったらすぐに手を両手で握られ、何かが手の中に入れられた。
そして、今度こそその手が離される。

手を開くと、小さな袋。
にぎると、かさかさ音がする。

開けても?

目で問うと、小さく頷かれたのでファスナーを開ける。
中には、ビニール袋に入った五粒の金平糖。

「仕事が早めに終わったので、これを今日のうちにお嬢様に渡そうと思いまして。それでお部屋の方へ行ったのですが、ネギ先生にお嬢様は留守だと言われましたので」

手の平に乗るそれを見てきょとんとしている間に、さきほどの質問の答えが返ってきた。

「うち、誰にもここにくるって言ってなかったんやけどな」
「半分寝ている状態でしたが、アスナさんが教えてくださいましたから」

『毎年この日の夜は屋上よ』って。

確かに、ここに来て毎年この日は屋上に出ていた。
でも、それはいつもひとり。
アスナと一緒だったことも、言って出てきたこともないはず。

「アスナ、なんで知ってたんやろ……」
「え?」

首を振って、なんでもないと告げる。

「お嬢様は、なにをしてらしたんですか?」

少し、返事に躊躇した。
なんて言ったらいいのか、わからなかった。

星を見に、と答えても星はない。
涼みに、と答えるにしても今日は少し肌寒いくらい。

「んー……空は、遠いなって」
「空?」

小さく頷いて、また寝転がる。
さっきまで自分の体温で温まっていたコンクリートは、また冷たくなっていた。

「あっつい雲があって、いつもより近くに見えるけど、いくら手を伸ばしても届かん」
「それで、先ほど手を?」

雲で覆われた空を見つめたまま、小さく頷いた。

「せっかくの、たなばた、なのに……」

ぐっと手を伸ばして、腕を振る。

「雲がこれだけ遠いんやから、その向こうにある星は、もっともっと遠いんやろね」

雲は掴めず、手は宙をかくだけ。

「織姫さまと彦星さま、今日しか会えんのに」

少し強い風が、広大な雲をゆっくりと流す。

「ふたりの距離は、どれくらい遠いんやろか……」





七夕の日。
京都にいた頃はそれほど空を見上げることはしなかった。

こっちにきて、彼女と離れて、この日に空を見上げるようになった。

一年に一度でも、会える彼らが羨ましくて。

曇の覆う日は、ああ、うちと一緒やって。
今年も会えんかったんや、って。
今年も一緒に過ごせないんや、って。

少し、同情しながら、見上げていた。




けれど、あの日からうちの方は変わった。

毎日会えて。
毎日一緒にいて。

少し、怖くなった。

いつか、また、彼らみたいに離される日がくるんじゃないかって。

一年に一度、会えるか会えないかわからない日々を過ごさないとならなくなるんじゃないかって。

だから、今日はどうにかふたりを会わせたくて。

祈りながら見上げ、腕を振った。
早く、早くこの厚い雲が遠くへいってしまうように。







「お嬢様」

気付くと、伸ばしていた腕は再びせっちゃんに掴まれていた。
そのまま下ろされて、手を握られる。

「雲の上は、きっといっぱいの星が散らばっていますよ」
「うん、知ってる」

雲の上は晴れている。
理科の授業で聞いた。

「だから、ふたりとも会えてますよ」
「……」
「きっと毎年、一緒にこの日を過ごせてます」

見えない雲の向こう側だから、わからんやん。

そう反論しようとしたけれど、あまりにもまっすぐな優しい瞳をしていたからなにも言えなかった。

「あ、それと」

握られた手と反対の手に持っていた、さっきせっちゃんがくれた金平糖をひょいっととられる。

あ、うちお礼言ってない。

なんて思っていたら、びりっとやぶって金平糖を取り出した。

「雲の上の星には手は届きませんが、こちらの星でしたら」

口元に、一粒の金平糖が運ばれて反射で口を開ける。
寝ころんでいたから、喉に入ってしまわないよう注意しながら口に含んだ。

その瞬間にほんのりとした甘さが口いっぱいに広がった。

「いつでも手が届きますし、おいしいですよ」

そう言って、せっちゃんも一粒口に含んだ。


「……それ、うちにくれたんやなかったん?」
「あ……」

ぴしっと固まって、えっと、とか、あわわ、とか慌て始めた。

「せっちゃん」
「は、はひっ」

びくっとする様子に苦笑して、でも、笑顔でお礼を言った。
お礼を言われてすぐはきょとんとしていたけど、すぐに照れた笑顔を向けてくれた。



織姫さま、彦星さま。

またせっちゃんと一緒にいさせてくださいってお願い、聞いてくれてありがとう。

どうか、ずっとせっちゃんと一緒にいさせてください。

そして、二人もずっと一緒にいられるよう頑張ってください。


声には出さず、心の中で唱えて、口の中の星を、かりっと鳴らした。




おしまい


屋上って便利。
似たような感じばかりになってきて、どうにかしたいとは思ってるのだけどなかなか。
なに書いたか覚えてないのも原因のひとつかしらね。

七夕だけど、こちらもあいにくのお天気です。




コメント返信
>まーにゃんさん
夏は元気にいかないと駄目ですね~。
夏バテに気を付けながら頑張りましょう!
木曜日更新はけっこう気付かない人多かったみたいです(笑。
気まぐれ更新なのでお気を付けくださいw
ありがとうございます。
自分なりのスピードを大切にしつつ、がんばらせていただきます^^
コメントありがとうございました。
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コメント

 
更新ないから心配しましたよ(;_;)

また拝見出来てうれしいです(^-^)

夏バテしないように頑張って下さいね♪
はじめまして!
同じくこのせつSS書きをやっているぽにずむと申します。
いつも作品を楽しく拝見させていただいてます。

「そば」は私も「蕎麦」かと思いましたよ。

これからも頑張ってください!!

コメント

 
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