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企画でこのせつSS第五十八弾

企画でこのせつSS第五十八弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


7月の終わりに前期試験を終え、実家に帰ってます。
明日、運転免許の更新です。
初回だから長時間なのがつらいとこ。
しかも、朝早くでないと間に合わないのも泣けてくる。

月曜日にはアパート戻ります。

いろいろ進路考えてるけど、なかなか。。。
まずは、このまま残るか地元にもどるか。
そこがまだあやふやなんだけども。
自分の中の、いろんなあやふやが見えてきて、迷子になり中。
そんなこと言ってる時期やないけどもね。


さて今回のお題。

『十字架』『水晶』『瓶』

十字架と聞いて、ドシリアスしか浮かばなかった私。
そこをなんとか抑えました。
そしたら少々ぐだぐだ気味に。
いつも通りじゃないか、とお気軽にどうぞ。

SSは続きからどうぞ。
最後にコメント返信させていただきました。


部屋の隅にある棚の中を、埃が舞い上がらないよう探る。
とりあえず、といろんなものをここに置くうちに、いろんなものが乱雑に詰め込まれていった。
そして、埃を被るまで放置されるまでに。

「ぶちょー、ありましたか?」
「んー、なんや、いろいろ物があって……」

後ろからかかった後輩の声に、棚を探る手を休めることなく答える。
あ、空き瓶の中に失くしたとおもったボールペン発見。

「そこごちゃごちゃしてますもんね」
「今度、部室の大掃除しましょうか」
「今度っていうと、またそのままになりそうだから、今からのほうがよくないかな?」
「そうだねー」

後輩たちのすばらしい会話を聞きながら、それもそうかも、と目の前の埃を被った物の山を見上げる。
ほんとこの後輩たちは気が利く。

「部長、探しながら掃除しませんか?」
「んー、」

そうしよか、

そう答えようとしたとき、突然ノック音がした。
部員全員で、思わず扉に注目する。

後輩の一人が、とことこ扉に向かった。

扉を開けると、その後輩はすぐにうちを振り返った。
それと同時に聞こえてきた声に、はっとした。

「失礼します、あの、おじょ……こほんっ、近衛さんは?」

呼ばれ慣れない名字呼びに、多少のくすぐったさを覚えた。
誇りまみれになった

「どしたん、せっちゃん」
「今日、うちの部活は顧問の先生の都合で早く終わったので。お嬢様はまだかかりますか?」

珍しいせっちゃんからのお誘い。
嬉しいけれど、さっきの後輩の提案が頭をかすめる。

「んと、今から掃除しようかと」

その言葉に、なぜか後輩たちが慌てた。

「明日でもいいじゃないですか、部長」
「そうですよ、なにも今日じゃなくても」
「明日にしましょう」

さっきと言ってる事の違いに困惑していると、せっちゃんが小さく提案した。

「あの、お手伝いしましょうか?」






もちろん、はじめはうちもみんなも断った。
でも、人では多いほうがいいからと、笑顔で押し切られてしまった。

でも、掃除をはじめてすぐに、うちらはせっちゃんの存在に感謝することとなった。

「ちょ、誰ー、こんな重たいの上に乗せたの」
「ごめん、あたしだ。そこの脚立使わないと危なくない?」
「いや、あのぼろ脚立に上るほうがあぶないでしょ」

そんな後輩たちの会話を聞いてか、すっとせっちゃんがその後輩の輪に入っていった。

「危ないですから、私が取りましょう」
「え……」

うん、後輩たちが驚くのは仕方がない。
だって、せっちゃんはここにいる誰よりも背が低い。
それにたった今脚立が使い物にならないって話したばかり。

せっちゃんを止めようとする後輩たちに、うちは一言声をかけた。

「せっちゃんに任せときー」

その声を合図に、せっちゃんはジャンプして片手で少しずつ寄せると、一気にその重量のある箱を下ろした。

「これでよかったですか?」
「は、はい!」
「ありがとうございます!」
「いえ」

せっちゃんはにこにこと、そのまま別の場所の掃除にとりかかった。
ぼんやりとせっちゃんを見ていた彼女たちは、すぐに小さく黄色い声をあげていた。
もちろん、そんなことにせっちゃんは気付いていない。

「ほんま、天然やなぁ」
「なにがです?」
「んーん、なんも。あ、その箱はうちの鞄のとこにお願い」
「はーい」

後輩に指示をだしながら、うちも片づけをする手を進める。

「うわっ……」

小さな悲鳴と、カシャンという物音。
振り向くと、せっちゃんが白い箱を目の前に呆然としていた。

「どうしたん?」
「い、いえ、ちょっと驚いただけです」

駆け寄って箱の中身を見ると、無数の白い十字架が。
占いの道具で、時々こういうものも見たりするからうちは慣れてるけど……。
たしかに、見慣れないとちょっと驚くかもしれない。

「これ、誰のー?」

箱を開けて部室を見渡すと、一人の子が慌ててやってきた。

「これ、私のです!どこにあったんですか?」
「せっちゃんが見つけたんよ」
「桜咲先輩、どこにありましたか?」
「えと、棚と壁の後ろに挟まるようにして」
「ありがとうございます!」

ものすごい勢いでお礼を言う後輩にたじたじになるせっちゃんは、どこか可愛らしかった。




どうにか、おおまかにはであるけど大掃除終了。
見違えるほどさっぱりした。

「ん、こんなもんやろ。みんな、お疲れ様」

うちの一言で、みんなぐっと背伸びをする。
気付けば、窓の外は夕焼けで赤く染まっていた。

みんなそれぞれせっちゃんにお礼を言って、挨拶をして帰っていく。

最後の一人が、部室を出て行く直前にうちを振り返った。

「そうだ。ぶちょー、探し物はあったんですか?」
「あ、うん、見つかったから大丈夫や」
「それじゃあ、来週お願いしますね」
「うん、わかった。気をつけてな」
「はい、失礼しまーす」

ぱたぱたと、足音が遠ざかる音を聞いて、窓の戸締りをしてくれていた彼女に視線を向ける。

「せっちゃんもありがとな」
「いえ、どうせ寮に戻っても特にすることはありませんでしたから」

お役に立てて光栄です、って笑ってた。

「そういえば、さきほどの探しものとは?」

聞かれて、鞄から小さな箱を取り出した。
差し出すと、空けても? と目で問われたから、どうぞ、と目で答える。

「……ガラス玉?」
「うん、それ、ほんものの水晶玉」
「ええ?!」

玉を取り出そうとしていたせっちゃんの手が、びくりとそれから離れた。

「そ、そんな大切なものをなくしてたんですか?」
「なくしてた、というか、忘れてたというか」

あはは、と乾いた笑いを浮かべると、なぜかせっちゃんが青くなっていた。
うん、うちもこれがどれほどのものかはわかってる。

「後輩の、さっきの子に水晶玉使った占いお願いされてな」

それでこの存在を思い出した。

「大事にしとかな、あんま答えてくれんのに」

だから、明日も部活はあるけど、占うのは来週にしてもらった。
それでも、きちんとこの子が答えてくれる自信はないけれども。

「大事に思ってるじゃないですか」
「え?」
「こんなにも必死に探してあげたんですから」
「でも、」
「だったら、私の明日の運勢を占ってもらってもいいですか?」


せっちゃんを占うなんて、初めてかもしれない。
水晶玉をじっと見つめる。

ふと、顔をあげると、目があった。
そのままやさしく微笑まれて、なぜか少し体温が上昇した気がした。

慌てて頭を振って、またせっちゃんの顔を見ると、肩に入った無駄な力とか、後ろ向きの考えとか。
重たいものがすっと消えていく。

なぜだろう、うん、大丈夫な気がしてきた。

大きく深呼吸して、大切な人と大切な子を同時に見つめた。









おしまい。




コメント返信
>まーにゃんさん
ほんとゴルフがにくくなります><。
いいお姉さんですよね、まこちゃん!
料理とかできないのはあれです、ぎゃっぷですw
先週のシンケンジャー、録画したのを繰り返し見てました!
執事やばかった……
ほんと笑顔増えましたよね~
これからも楽しみですwまずは明日!

かれこれどれくらい大きな花火をみてないでしょうか……。
ありがとうございます。
毎土コメントありがとうございました!
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コメント

 
進路ってバリ悩みますね…迷子になっちゃいそうでもめげずに進んで下さい★


執事マッジやばかったです!!そーとーテンションあがりましたね(^^)

たける私の一個下でした…だからタメですね★


今日もありがとうございました(´∀`)

コメント

 
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