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企画でこのせつSS第五十九弾


企画でこのせつSS第五十九弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』

火曜日だけど毎土です;
今度から予約更新の存在を頭に入れておこう;

集中講義が終わって、ようやく前期終了です。
な、長かった……。
でも、集中講義はとてもわかりやすくて、あっという間に感じました。
単位の不安は残りますが、それはおいおい……。

ふと夏休みの予定を見直してみました。
8月にひとりで家でごろごろできそうなのが4日。
今日入れて5日。
ちょっと涙でそうです……。

SS書きたいのいくつかあるんですけども。
あとなにより、巡りたい。


さて今回のお題。
『合宿』『楽』『肉』

ぽんっと浮かんだままに。


SSは続きからどうぞ。
コメント返信を最後にさせていただきました。













風で揺れる木の葉の音や、夜行性の動物たちの声が響く中、耳元では無機質な機械音が鳴り響く。
ワンコール、……ツーコール、……スリーコール、……。

繰り返される同じ音。
いつもなら気にならないそれは、どこか私の心に影を作る。

そっと耳元から離して、時間を確認する。
まだ眠るには早い時間。

なにか、あったとか?

自分で考えておきながら、頭を振って否定する。

大丈夫。
もしものときのために、龍宮に頼んであるし、なにより……。

がちゃがたっと音がして、繰り返されていた無機質な音が途切れた。
はっとして

「も、もしもし」
『あ、もしもしー、本体ですかー?』

聞こえてきた声に、思わず携帯を耳元から遠ざける。

『本体ー?』

間違いない。
声が聞こえてくるのは、電話の向こう側から。

一瞬、念話かと期待したのだが、それは無駄だったようだ。

「ちび、お嬢様はどうした?」
『むむ、本体は私よりお嬢様をとるんですかー?』
「……」

また、お嬢様やアスナさんにいらないことを吹き込まれて。
思わず出たため息は、電話口の向こう側に筒抜けだったらしい。
なにやら抗議してくる。

「で、お嬢様は?」
『むー、すぐ隣でにこにこしてらっしゃいます』

つまり、今の私とちびとの会話はお嬢様に筒抜けだったというわけで……。

気付いた途端、なんとも言いようのない恥ずかしさに見舞われた。

《ちび、すぐに変わりなさい》

念話で、少し声を低めに話しかければ、電話の向こう側で唸る声。

『お嬢様、本体に怒られたのでかわりますー』
「っこら、ちび!」

遠めだったけれどもはっきり聞こえてきたちびの言葉に、思わず慌てて叫んでしまった。

気付いた時には遅くて。
電話を通し、すぐ耳元で響くのは楽しげな彼女の笑い声。

《ちび、帰ったらおぼえてろよ》

念話で脅しをいれると、電話の向こうで小さな悲鳴。

『せっちゃん、あんまちびちゃんいじめたらあかんよ?』
「い、いじめてなど……」

もごもごと言い訳する私を、お嬢様はくすくす笑う。
これ以上は耐えられそうにないから、無理やり話を進める。

「お嬢様、なにか変ったことはありませんでしたか?」
『うん、ちびちゃんがずっと傍におってくれてたし、宿題もだいぶ進んだし』
「それはなによりです」

龍宮から何も連絡は入っていないし、ちびも何も言ってなかったから大丈夫だとは思ったけれど、本人から聞くのが一番安心できた。

『せっちゃんは?合宿どんな?』
「何も問題なく進んでます。毎年のことですが、一年生は少し辛そうですが」
『せっちゃんは?けがとかない?』
「ええ、大丈夫ですよ。部活の合宿ですからそんなに激しいこともしませんし」
『そか、よかった』

ほっと、お嬢様が息をついたのがわかった。

お互いにお互いの心配をしていた。
たぶん、このことがアスナさんたちに知られたら、たかが2泊3日の部活の合宿で、などと呆れられるだろう。
でも、気にせずにはいられないから仕方がない。

『そや、明日には帰ってくるんよね?』
「はい、夕方には寮に戻る予定です」
『夜ごはん、一緒に食べよ?』
「えっと、よろしいのですか?」
『ええから誘ってるんやけど?』

質問に質問で返されて、なんだかおかしくなってくる。

「では、お言葉に甘えさせていただきます」
『よかった。実はもう明日の夜ごはんの材料買ってるんよ』
「そうでしたか」
『本体、私も一緒がいいです!』

突然の念話に驚きつつも、無視してお嬢様と会話を続ける。

と、向こうから叫び声。

『私もお肉食べたいです!』
「っ……」
『じゃあちびちゃん、明日もうちらとごはんしよか』
『わーい!』
「お、お嬢様!」

お嬢様が許可したなら私には何も言うことはできない。
できないけれど。

「よろしいのですか?」
『大勢の方が楽しいやん』

本当に楽しげに笑うお嬢様の声を聞いていると、まぁいっか、と思える自分がいる。
ずいぶんと簡単な思考だと、自分のことながら呆れてしまう。

『せっちゃん』
「なんですか?」
『はよう、帰ってきてな?』

さっきまでの明るい笑い声は消えて、真剣な声が、耳のすぐ傍で響いた。

だから私も、真剣に、でもなるべく柔らかい声で、「はい」と短く言葉を返した。




電話を切ると、すぐ耳元で聞こえる音がなくなった。
風で揺れる木の葉の音や、夜行性の動物たちの声が響くだけ。

少しだけ、寂しさがこみあげてくる。
それだけ、彼女と一緒にいることに慣れてしまっているということだろうか。

「おーい、桜咲、そろそろ施錠するぞー」
「すみません、すぐもどります」

先生の声にはっとして、急いで駆けだした。

早く寝れば、早く明日になる。
明日の予定は、確か行動次第で帰宅時間が早くなったはずだ。

次の日の夕飯が待ち遠しいなんて、いったいいつぶりだろう。

でも、こんな気持ちになるのもなかなか悪くない。

おしまい。


いつもと雰囲気違う気がする。



コメント返信
>まーにゃんさん
進路はまだまだひたすら悩んでます;
執事回は繰り返してまだ見てます(爆
そうなんですよね、シンケンジャーのメンバーは同い年が多いです。
毎度ありがとうございます!
ばたばたしてますが頑張らせていただきます!
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コメント

 
忙しいのにありがとうございます(^-^)
ゆっくり前に進めばいいと思います☆

こないだのレッドの変身見ました?

コメント

 
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