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企画でこのせつSS第六十六弾

企画でこのせつSS第六十六弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


今日いきなり親がくることになって、昨夜はあわあわしてました。
おかげで、学校と習い事の課題が終わらなかったorz
明日バイトだよー……。

そんな私は現在風邪っぴき中。
金曜日、バイト中に急に鼻水とまらなくなって焦りました。
落ちてくるわけですよ。
蛇口の水道ひねったみたく。
あまりにひどいので、マスクでカバー。
そしたら鼻声になってきて、強制的に事務所へ。
中仕事頑張りました。
人多い時間帯にほんと申し訳なかったです。
今は落ち着いてるので、この調子が続けばいいなー、なんて。


OADいい加減見たいな(まだ見れてない人)



さて今回のお題。
『ヒロイン』『カバー』

無理やり感漂う

ssは続きからどうぞ。




もくもくとページをめくっていく。
真剣な瞳が、そのページに並んでいる文字を追う。
はじめのころは、それこそその姿を楽しんで見ていたけれど、会う度これでは飽きてしまう。

せっちゃんは、最近とある本に夢中になっている。

もともと読書は好きだったようだけど、文学作品や剣にまつわる本ばかり好んで読んでいるようだった。
けれど、今せっちゃんの持っている本の表紙には、可愛らしいお姫様と凛々しい騎士の姿が描かれている。
今までにはないジャンル。

突然どうしたのかと問えば、のどかに薦められたという。
今までにないジャンルのものにも、興味を持ち始めたらしい。

つい、どうせやったらうちに聞いてくれてもよかったのに、なんて思ってしまった。
これだけせっちゃんを独占されてるんやから、それくらい思ってしまってもいいと思う。

「なぁ」
「なんですか?」

すぐに、すっと顔があがる。
これで無視されるようなら、怒ったりすねたりできるのに、彼女にはそれが通用しない。

「それ、おもしろい?」
「はい、こういうファンタジーものも、なかなかおもしろいですね」
「けっこう自分らでファンタジー味わってる思うけど」
「あはは……」

つい拗ねた言い方になってしまったけど、せっちゃんは気にした様子はない。

「最近、いつも読んでる気がするんやけど」
「あ、続き物なんです」
「でも、教室では別の読んでるやん」

そう、ちょっと気になってたこと。
せっちゃんがこの本を読むのは、いつもうちらの部屋。
教室では相変わらず、文学作品ばかり。

「えと、その……」

素朴な疑問だったのに、せっちゃんはなぜか顔を赤くして視線を泳がせている。
別に変なこと聞いたつもりはなかったけど……。

「正直にどうぞ?」

笑顔で先を促すと、本に栞をはせ、わざわざ姿勢を正して口を開いた。
まるで、昔見た、お師匠さんに怒られるときみたい。

「こういうのを教室で読むの、少し恥ずかしくて……」

意を決した表情で、なにを言い出すかと思えば。

「それで、ここで?」
「はい……自分の部屋でも、なにかと龍宮にからかわれて」

あー、龍宮さんってそういうことする人なんや。
ちょっと意外かも。

クラスメートの新たな一面に、目をぱちくりとさせていると、せっちゃんが首をかしげた。

「どうかしましたか?」
「ううん、なんでも。そや、それやったらええものあるで」

ふと思い出して、立ち上がる。
自分の机の引き出しをがさごそと探っていく。
確かここにいれてたはず……っと、あったあった。

「はい、これ」
「これは?」
「ブックカバー。これをこうして」

本を受け取って、ブックカバーにはめる。
可愛らしいお姫様と凛々しい騎士の姿が、ベージュ色のカバーに隠された。

「これやったら、何読んでるかわからんやろ?」
「わ……ありがとうございます。これだったらどこでも読めますね」

すごいすごい、と瞳が語っている。

「これ、せっちゃんにあげるわ」
「え、そんな……」
「うち、せっちゃんみたいにそんな恥ずかしいの読まんし」
「なっ……は、恥ずかしいというのはそういう」
「あはは、わかってるて」

からかいながら、本をぱらぱらめくる。
と、手が止まったのは挿絵のページ。
お姫様が王子様にお姫様抱っこされている。

「なんか、せっちゃんがこういうの読むのって意外やなぁ」
「そうですか? でも、私も人から薦められないと読もうと思わなかったと思います」
「やっぱり」
「ちょっと読んでて恥ずかしいんですけど、ヒロインのとる行動がいつも突拍子なくて」

さっきまでどこか恥ずかしそうにしていたけど、この本について語り始めた。
あまりに楽しそうに語るものだから、ちょっとだけうちまで読みたくなってきた。
今度のどかから借りようかな。
そしたら共有できる会話も増えるし。
うん、そうしよう。

そうだ、今度うちのお勧めの本をさりげなく読ませてみよう。

あの本も、せっちゃんが気に入ってくれるといいな、なんて思いながら、ひたすら語り続けるせっちゃんの話に耳を傾けた。



おしまい


久しぶりに苦戦。
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