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企画でこのせつSS第七十一弾


企画でこのせつSS第七十一弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』

おひさしぶりです!
2週間もお休みしてしまいました。
今さらハロウィンかーとおもったので、スルーして、今回のお題のみ作成。
前回のは後日書くかもです。
でも11月中は厳しいかな。
なんか無駄に予定詰まってるんです、土曜日は。
来週は授業だし、その次の週はでかけてきますんで。
今日は久しぶりになにも予定のない日でした。
ほんとは明日も予定なかったから、夜更かしして前回の書こうと思ったんですけどね。
今朝早くにバイト先から明日でてくれませんか電話が。。。
インフルくんが数名出てるようです。
みなさんも気をつけてくださいね。


それにしても、思った以上に余裕がないですね。
主に気持ちに。


不定期更新になるかもですが、ご了承ください。
すでになってるって突っ込みは勘弁してください;




さて今回のお題。

『蜜柑』『一人』『ティー』

迷走!←

SSは続きからとなってます。

賑やかさを求めてた







部活がお休みで、久しぶりにみんなそれぞれのんびり過ごすことになった。
たぶん、みんな自分たちの部屋で過ごしてると思う。
あ、でもせっちゃんはうちらが部屋に呼んでるから違うか。

「うー、やっぱこたつには蜜柑よね」
「そうなんですか?」
「日本人の心よ!」
「姉さんの言うこと信じない方がいいっすよ、あにきー」
「なんですってー!」
「アスナさん、落ち着いてください、蜜柑つぶれますよ」

三人と一匹の騒動を、お茶の準備をしながら台所からぼんやりと眺めていてふと思った。

この部屋もずいぶんと賑やかになった。

アスナと二人だけだった時は、こんな風な時間はほとんどなかった。
お互い部活がある日は、だいたいうちのほうが早く帰ってきていた。
だから、アスナが帰ってくる前にうちが夕飯の支度を初めてしまう。
テレビも音楽も、そんなに聞こうと思わなかったから、いつも調理の音だけが部屋に響いていた。
そろそろ準備が終わりそうなころ、アスナは元気に帰ってくる。
着替えを待って、ふたりで今日あったことを話しながら夕ご飯にした。
後片付けは決まってアスナがやってくれたので、その間に宿題を進めて……。
のちに泣きついてくるアスナに教えていた。
宿題を終えるか投げ出すかしたあと、お風呂に入ってアスナはそのままベッドへ入る。
それからはアスナの寝息と、うちのたてる物音だけが、部屋に響いた。
夜が早ければ、朝も早い。
うちを起こさないよう、アスナは静かにバイトへ向かう。
それから少しして、うちは朝食を作るために起きる。
調理の音と、外でさえずる雀の声だけが部屋に響いた。
アスナがバイトから帰ってくると、時間もぎりぎりなので、朝食も慌ただしい。
うちは先に食べさせてもらっているから、アスナが朝食をかきこんでいる間に、登校の準備を済ませる。
この時も、ばたばたと慌ただしい音が響くだけ。

騒がしい時間は、一時だけだった。
二人で過ごしていたけれど、一人で過ごしているような感じがした。

ネギくんやカモくんが来てからは、少しだけその騒がしい時間は伸びたけど、少しだけ。
三人と一匹になったけど、一人で過ごすことのほうが多かった。

なにかが変わったのは、魔法を知ってから。
せっちゃんと、また仲良くなれてから。

うちがこの部屋で過ごす時間が、ぐっと減った。
さらに減ったのが、一人でこの部屋にいる時間。
アスナがいないときは、せっちゃんがいた。
せっちゃんがいないときは、アスナかネギくんがいた。
カモ君とふたりだったときもあったかな。

物音だけが響いてる時間が、ぐっと減ったのは確かだった。


「お嬢様?」
「へ?」

気付くと、せっちゃんが眉をひそめてうちの顔を覗き込んでいた。
さっきまで騒いでいた面々も、同じような表情でうちのほうを見ていた。

「大丈夫ですか? なにやら心ここにあらずだったようなので」
「ううん、なんでもない。ただ、仲ええなーって」
「なにそれ? ねー、それよりお茶はー?」
「持ってくからテーブル空けといてなー」

アスナたちが準備を始めても、せっちゃんは納得のいってないといった表情でうちを見ていた。

「この部屋、三人部屋やけど、はじめアスナとふたりだけやったんよ」




突然の始めた話を、せっちゃんは口をはさむことなく聞いてくれた。

「京都におったときは、お屋敷にはいっぱい人がおったからやろか。ひとりっていうのが、なんか変な感じがしてたんよ。寂しいとかっていうんやなくて……うん、変な感じ。それが今はこうやろ?せやから、それがくすぐったくて、ついぼーっと見てたんよ」

言葉にできなかったもどかしさは残ったけど、たぶん伝わったと思う。
せっちゃんの表情からの判断だけど、うちがそれを間違えたことはほとんどない。

「心配かけて、ごめんな?」

その言葉に、せっちゃんが目を丸くした。
でも、すぐに笑顔になって、

「お嬢様も入りましょう」
「え?」
「お嬢様も一緒に騒げばいいじゃないですか」

いたずらっこのように、くつくつ笑うせっちゃんはどこかおかしくて、うちも一緒になって笑ってしまった。

確かにそうだ。
どうして今までしてこなかったんだろう。

「もー、お茶ー!」
「んもう、自分で取りに来るとか思わんの?」
「こたつからでたくない」
「アスナだけ緑茶な。みんなにはレモンティー」
「ありがとうございます、このかさん」
「お、ありがとな、このかねーさん」
「ちょ、緑茶って、蜜柑に緑茶ってけっこうきついのあんた知らないの?!」

知ってる。
そもそもそれアスナに教えたのうちやん。

「はい、アスナさん、けっこう熱いので気をつけてくださいね」
「うわ、ほんとに緑茶でてきたし。てか刹那さんもなにこのかのいじわるにのっかってんのよ!」

いつのまにか、ほんとにせっちゃんが緑茶を用意していた。
しかも真剣な表情で。
呆気にとられていると、せっちゃんと目があって、ふわりと表情が和らいだ。
台所へ戻る途中、すれ違いざまに囁かれた。

「私でも、こんなふうにふざけたくなること、あるんですよ」







おしまい



迷走してるよ、むっちゃ迷走してる。
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