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アスナ、木乃香、刹那でSS

おひさしぶりです。
前回の記事、せっちゃんの誕生日ですね;

足を運んでくださっていた方、すみません……。


今日はネギシィにあげたのをひとつ置いておきます。

アスナ、木乃香、刹那、の三人のお話。


長編はもうちょっと書き加えたいことあるので、もう少々かかりそうです。


『三人一緒に』















最近せっちゃんはアスナばかりかまう。

例えば、アスナとうちがふたりで話をしていると、せっちゃんはアスナを呼ぶ。
三人で一緒にいても、二人だけで話が盛り上がっていることもよくある。
その時は修行の話だから仕方ないといえば、そうなのだけれど。
なにもうちが居る時を選ばなくてもいいではないか。

寂しい、という想いが出てくる。

その寂しさが、いらいらに変わってきている。
アスナとせっちゃんと三人で居ると、胸の中の黒くてもやもやしたものが暴れだしそう。
二人にとんでもないことを言ってしまいそうになるのをここ数日でいったい何度抑えただろう。


アスナと話していると、視界の端にせっちゃんが教室に入ってくるところが見えた。
そして、こちらへ向かってくる。

「アスナさん。」

きた。
隣で楽しそうに談笑する二人。苦しい。目の前が歪む。
あかん、もうこれ以上は……。


「……。」
「お嬢様?」
「木乃香?」
「せっちゃんのあほ!」

思い切り叫んで、うちは教室を飛び出した。










あてもなく、ふらふらとしていると、いつのまにか屋上に出ていた。
珍しく誰もいない。
でも、一人になりたかったから丁度いい。

それにしても。とうとう出てしまった、黒いもやもや。
一度出してしまったものは引っ込めようがなくて、ついその場を飛び出してしまった。
せっちゃんもアスナもポカンとしてた。
多分、クラスメートみんなに聞こえてただろう。
叫んだのだから。
「あほはうちや……。」

すがったフェンスが、かしゃんと鳴った。
謝らないと。
でも、なかなか足が教室のほうへ向かない。
怖い。
突然の暴言。
せっちゃんに非はない。
せめられるのはうち。
それが怖い。

「あかんなぁ、うち。」
「なにがですか?」
突然の声に顔を上げれば、せっちゃんとアスナがおった。
けど、顔を合わせづらくて、すぐに顔を背けてしまった。

「何しにきたん?」
違う。
「二人で話しとけばええやん。」
こんなこと言うつもりないのに。
「はよ教室戻り。」
止まらない。

「ちょ、このか、」
「寂しかったんですね。」
思わず体がびくりとはねた。
「刹那さん?」
「お嬢様は寂しかっただけなんですよね?」
ああ、どうして。
「私とアスナさんが二人で話してるのが嫌だったんでしょう?」
そんなに優しい声で。
「お嬢様も一緒がよろしかったのでしょう?」
うちの心をよむん?

顔をあげればすぐ近くにせっちゃん。
いつもの笑顔で、うちに手を差し出していた。
「教室に戻りましょう。」
目の前に差し伸べられた手。
その手をとりたいけれど、取るのが怖い。
さっき自分はせっちゃんに一方的に暴言を吐いている。
そんなうちに、この手をとる資格があるのだろうか。

「お嬢様。」
呼ばれて顔を上げる。
せっちゃんの笑顔と、少し離れたところではアスナが半分呆れた顔で笑っているのが見えた。
「せっちゃん。」
差し伸べられた手をしっかり握る。
「さっきはごめんな。」
顔を見て、目を見て、真剣に。
「いえ、私のほうこそすみませんでした。お嬢様に寂しい思いをさせてしまったようで。」
「これからはちゃんとうちのことも見てや?」
「はい、もちろんです。」
「アスナもやえ?」
せっちゃんの後ろであきれ返っているアスナにも声をかけると、はいはい、という返事が返ってきた。
その様子にせっちゃんと顔を見合わせて笑うと、空いてる手で、アスナの手をとった。
「はよ教室もどろ!」
そんなうちに、今度はせっちゃんとアスナが顔を見合わせて笑った。
 
三人で、笑って、教室に戻る。

教室に戻った時、周りの反応がおかしくてまた、三人で笑った。
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