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木乃香お嬢様誕生日ということで

本日は木乃香お嬢様の誕生日。

お誕生日おめでとうございます。



ということで、SS。

何を基盤にしようか悩んだけれど、せっちゃんの誕生日の時にこのせつで書いたので。
貰ってばっかりじゃだめだよな、せっちゃん。

ということでこのせつです。

よろしければ続きからどうぞ!





『お祝いの言葉』













今日の家事は終わった。勉強も終わった。
アスナもネギくんもすでに夢の中。
ひと段落して気が抜けたのか、あくびをひとつ。
時計を見れば、もう少しで日付を超える時間帯。
明日も早い。
電気を消して、布団にもぐりこむ。

目を閉じて、夢の世界に入ろうとした瞬間。
ヴゥーヴゥー。
静かだった部屋に、自分の携帯のバイブ音が鳴り響いて、一気に目が覚めた。
慌てて音を消すと、再び部屋は静寂に包まれた。
アスナとネギくんを起こしてしまったかと思ったけど、二人とも寝返りを打っただけで、起きた様子はなかった。
ほっとして、携帯の明かりがもれないように、頭まで布団の中にもぐる。

カチカチと携帯を操作して、あらわれたのは。

「せっちゃん……?」

珍しい人の名前に、携帯を操作する指が止まった。

せっちゃんからのメールというのはあまりない。
それもこんな時間に。
今までこんなことはなかった。
そこでひとつのことが頭に浮かぶ。

今、せっちゃんは麻帆良にいない。
お仕事で京都に帰っている。
だから、何か、あった……とか?

自分が考えたことなのに、背中がぞくりとした。
思わず体に力が入り、携帯を操作る指も震える。

「あ……。」

メールを開くと、肩の力がすっと抜けた。

『お誕生日おめでとうございます、お嬢様』

メールを開いて、目の中に飛び込んできた言葉。
届いた時刻を見ると、三月十八日の午前零時ちょうど。
なんだか嬉しい。
カチカチと操作して、メールの続きを読んでいく。

『本当は直接言いたかったのですが、急に仕事が入ってしまい、すみません。』

そういえば、今回は出発する前に少し渋っていた様子があったような。
うちの誕生日のこと、気にしてくれてたんや。

『でも、どうしてもすぐにお伝えしたくて。
 時間も時間ですし、メールという方法をとらせていただきました。
 もし、おやすみのところをお邪魔してしまっていたらすみません。』

せっちゃんらしい文面。
寝てることなんて気にせんでええのに。

返信をしようとして、まだ下のほうに何かがあることに気がついた。

カチカチと、しばらくの間スクロールしていく。
すると、再び文面が現れた。

『お誕生日おめでとう、このちゃん。
 できれば、夕方には、帰るから。
 待っててな。』

どうしよう。
ついつい顔が綻んでしまう。
止まらない。

十八日になってすぐ、お祝いの言葉をくれたことだけでも十分嬉しいのに。
昔の愛称で。
今では頼んでも、なかなか呼んでくれない愛称で。
それも、『待ってて』って。

嬉しくて、あたたかくて、くすぐったくて。
携帯電話をきゅっと抱きしめた。
落ち着いてきたところで、携帯の画面をもう一度眺める。
何度も繰り返し読んで、やっと返信ボタン。
カチカチと、お礼の言葉を打っていく。
最後の三行に気付いたことがわかるような言葉をさりげなくその中に組み込んで。

読み返して、おかしなところがないかどうか確かめて、そっと送信ボタンを押した。
送信完了の文字を見て、携帯電話を元あった場所に。

さっきとんでしまった眠気が、ほどよい感じで帰ってきた。
布団にもぐりこんで、目を閉じる。
きっと、照れた様子で帰ってくるであろう彼女の姿を思いながら。






おしまい
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