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明日菜さんのお誕生日

ぎりぎりに更新!
(実はアウトだったりする)


神楽坂明日菜さんお誕生日おめでとうございます。



ということで、いいんちょと明日菜のお話。
けっこう急いで書いた感ありますが……



続きからどうぞです~



あ、4月2度目の更新ですね(苦笑











「アスナさん、」

「んー?」

片肘ついて、カップの中の紅茶をすする。
うん、やっぱりこれが好き。

「どうして今私は貴女と二人だけでお茶をしてるんでしょう?」

「あんたが呼んだから。」

カップを置いて、少し離れた所へ視線を投げる。
なんか新しい花咲いてるし。
そういえばけっこう来てなかったんだっけ、いいんちょの家。
咲いてる花の種類がかなり入れ替わっている。

「そう、なんですよね。」

でも、家具とか雰囲気とかは割とそのまま。
この紅茶のおいしさも。

「どうかしたの?」

ただ、今日のいいんちょはどこかおかしい。
だから、顔を向けることなく、視線は庭の花に向けたまま聞いてみる。

「なんか私に用があったとか?」

「いえ、特には……。」

「ふーん。」

お茶請けのクッキーをひとつつまむ。
うん、これも相変わらずおいしい。

「怒らないんですの?」

「へ? なんで?」

思いもよらぬ質問に、いいんちょの方へ顔を戻す。

「用事もないのに、その、実家のほうに呼び出したりなんかして」

「別に?」

「そう、ですか。」

「うん。」

再び沈黙。
でも、いやなものじゃないから、そのまま視線をいたるところへ向ける。
これはいいんちょの家に来た時の私の習慣のようなもの。
別に理由はないのだけれど。

「いいんちょ、」

「あ、はい。」

「おかわり、お願いできる?」

空のカップを見せて笑えば、いいんちょも少しだけ笑って。

「相変わらず飲むのがお早いですわね。」

って。

「仕方ないじゃない、おいしいんだから。」

二人で声出して笑って。


おかわりした紅茶を飲んでいると、いいんちょの携帯が鳴った。

「あら、木乃香さんですわ。」

「木乃香?」

珍しいこともあるもんだ、なんて思っていながらもう一枚クッキーをつまむ。

食べながらさっきみたいに辺りを見渡していると、いいんちょがいきなり立ち上がった。

「そうでしたわ!」

「な、どうしたのよ、急に。」

「少し待っててください。」

そう言って急ぎ足でどこかへ行ってしまった。

「なんかこのかからの連絡だったのかな、クラス委員系の。」

いいんちょがそういうの忘れるのって珍しー、なんて思いつつ、また紅茶をすすった。








2杯目の紅茶がなくなりそうになった頃、いいんちょは戻ってきた。

「なんか委員会の仕事でも忘れてたの?」

「なんのことです?」

「え、だってこのかからのメールだったんでしょ、さっきの。」

「ええ。ですが委員会以外のことでも木乃香さんとはメールしますわよ。」

それもそうか、とひとりで納得。
それならさっきは何を急いでいたのかという疑問が残った。
でも、それは聞かないでおく。

「アスナさん、」

残っている紅茶を飲みほして、最後にもう一回おかわりしようかな、なんて思ってたら名前を呼ばれた。

「お誕生日、おめでとうございます」

お祝いの言葉に差し出されたもの。

それで今日が自分の誕生日だってことに気がついた。

「あ、ありがと……。」

そっと受け取って、いいんちょの顔を見る。

「これのために、わざわざ?」

「ええ。……といっても、申し訳ないことに先ほど木乃香さんからメールをいただくまではなぜか忘れてたのですが。」

「このかからのメールって私の誕生日のこと? なんでいいんちょに?」

「夕方にはアスナさんを連れて帰ってくるように、と。みんなでパーティの準備してるから、だそうです。」

「そう、だったんだ。」

思わず笑みがこぼれる。

「でも偶然にしてはすごいよね。」

「なにがです?」

「だっていいんちょ、これ買うまでは覚えてても、私の誕生日忘れてたんでしょ? なのに呼び出してるとか。付き合い長いからもう習慣のように体に染みついちゃってんのかもね。」

冗談交じりに言って、クッキーをぱくり。

「もしかしたら、そうなのかもしれませんわね。」

「ん?」

「いえ。あら、もう2杯目も飲み終わったんですの?」

「へへ、だっておいしいんだもん。」

「それはさっきも聞きました。かしてください、おかわりいれますから。」

「さんきゅ、いいんちょ。じゃあこれ飲み終わったら向こう戻ろっか。」

「そうですわね。」


3杯目の紅茶を受け取って、片肘ついて、ゆっくりとカップに口をつけた。







おしまい
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