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企画でこのせつSS第二弾

前回ありました企画の第二弾。

今回は自分もひとつお題を決めたのですが……はい。
恐ろしいです。
期間は一週間あったにもかかわらず、書き始めたの今日の夜です。
夕食のあとです。
ちょっと次回からの参加が危ぶまれるこの忙しさ……。
がくがく……

よし。

今回のお題は『空』『金魚』『手の繋ぎ方』








SSは続きからどうぞです。

※いきなり過去設定です





『金魚のかくれんぼ』







庭に置かれた水瓶の中。
何が入っているのか気になって、近くにあった石を足場にして、その中を覗き込んだ。
水の上には大きく丸い緑の葉っぱが浮かんでいて、水の底の方ではちいさな赤いものがちらちら見え隠れする。

なんだろう。

赤いものの正体が知りたくて、さっきよりもぐいっと、でもゆっくりと、水瓶の中を覗き込んだ。

「せっちゃーん」
「っ……」

ぱしゃ……

突然聞こえてきた声にびっくりして、勢いよく顔をが水の中へ。

「……せっちゃん、何してるん?」
「な、なんでもないよ、このちゃん」

ちょっとかっこ悪い姿を見られたのが恥ずかしくて、服の袖で顔をぬぐって苦笑い。
石の上から下りて、このちゃんのすぐ傍へ。

「なに見てたん?」
「え?」
「あの壺の中見てたやん」

このちゃんの指差す先にあるのは、さっきまで自分が覗き込んでいた水瓶。

「あれ壺やないよ。『みずがめ』って言うんよ」
「へー、せっちゃん物知りやなぁ。で、何が入ってるん?」

さっきまで見ていたものを教えてあげると、うちも見る―、と石によじ上りに。
そのまま中を覗きこんで、せっちゃんもー、と手招きされた。

「石小さいから二人乗ったら危ないよー」
「大丈夫やって。空も入ってるんよ」
「そら?」

上を見上げる。
一面が水色で、白いふわふわした雲。

そらって、この空?

浮かぶ疑問。
このちゃんは、はよー、とせかすばかり。

仕方なしに、このちゃんの乗っている石の端っこに乗って、水瓶の中を覗き込んだ。
見えるのは、大きく丸い緑の葉っぱと、水の中の赤いもの。
『そら』なんて見えない。

「あ、あかん。もうちょっと顔を水から離さな」

言われてた通り、少しだけ、顔を離す。

「あ、……」
「ほら、空やー」

嬉しそうに、楽しそうな声。
でも、大好きな彼女のそんな声も遠くに聞こえてくるほど、その水瓶の中の世界は綺麗だった。

これで残る疑問はひとつだけ。

「このちゃんこのちゃん、あの赤いんなんやと思う?」
「あー、あれな、金魚や」
「金魚?」
「うん、お祭りで掬った金魚、この中で飼ってるんよ」
「へー……」

もう一度、じっと、水瓶の中を覗き込む。

ゆらゆらゆれる青空の中、雲と葉っぱが浮かんで、その間を金魚たちがかくれんぼ。
なんだか不思議な世界。

ちょっと考えてることが恥ずかしくなった。


「なんや、金魚のかくれんぼみたいや」

このちゃんが発した言葉に、はっとして見ると、にっこり笑って手を差し出された。

「今日はかくれんぼしてあそぼ」
「うん!」

しっかりその手を握って、ふたりでひょいっと足場にしていた石から跳び下りた。

「今日はせっちゃんが鬼な」
「えー、この前もうちやったよー」
「えー?」











結局あのあとどうなったっけ。

あの水瓶の中の金魚たちも、水瓶も。

修学旅行のときには見られなかった。

お嬢様に聞いても、もう忘れていらっしゃるだろうしな、あんな日常のひとこまのこと。

にしても、急にどうしてこんな夢を見たのだろう。


「刹那」
「ん、龍宮?」
「やっと起きたか。さっき近衛がきてな、今日の浴衣がどうとか言ってたぞ」
「どうとかって……」
「起きなかったお前が悪い。あとで自分で聞きに行け」
「ああ、そうする」

そうか、お祭り。
それでか。
お嬢様たちが日本のお祭りについてネギ先生に説明しているとき、たしか金魚すくいの話もでていた。
それで思い出したのかもしれない。

なんの変哲もない、ただの日常。
それでも、とても嬉しかった日のこと。




おしまい






水瓶に金魚入れてるのうちだけだったりとかしたらどうしよう……
まぁ、いっか。
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