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企画でこのせつSS第五弾

企画でこのせつSS第五弾です。

『毎土!このせつSSはいかがですか?』



相変わらず話し合いに参加できてませんが、作品制作には参加させてもらってます。
ありがたいことです。

現在、いくつかのレポートと大量のテスト勉強に追われております。
レポートとテストがセットの科目とか泣きそうです。

だから、このせつの世界に浸れるこの企画に感謝なのです!



いつも思うこと。
私の、SSというか、SSSじゃないかって。
短い気がしなくもない。



今回のお題
『ジャージ』『プリント』『白い煙』

さりげなく3つ使用!


SSは続きからどうぞです。
『何気ない、あの日と似た光景』











朝、アスナと教室に入ってすぐ目についた。
せっちゃんに違和感。
違和感とかそう言う前に、いつもと違うところは一目瞭然なのだけど。

「せーっちゃん」
「あ、お嬢様。おはようございます」
「おはよ。なぁ、今日1時間目体育やないえ?」

うちがそう言うと、うっすらほっぺたを赤くして少し俯いてぽつりと呟いた。

「水を、その、かぶりまして……」
「水?」
「はい。あの、水やりのための自動で動いてる機械に思い切り……」

水やりの機会って芝生のところのスプリンクラー?
確かによくあれに水をかけられている人は見かけるけど。
せっちゃんが?

「頭、から?」
「っ……はい」
「ふっ……あはは……」
「あぅ……そ、そんな笑わないでくださいよー」

そんなことを言われても、笑いはおさまらない。
だって、あのせっちゃんが、あれに水をかけられるなんて。
うちもたまにかけられるけど、スカートのすそとか、足元ぐらい。
頭からなんてこと、ない。

「あはは、……っ、ごめんごめん。だって、せっちゃんが、やで?」
「本当にもう、お恥ずかしいかぎりです」

ますます顔を赤くして俯くせっちゃん。
それが可愛くて、なんだかこれ以上笑ってあげるのは可哀想なのでなんとか笑いを止める。

「はー、はー、あー、苦し。あ、鞄は大丈夫やったん?」
「あ、少し水が入ってしまったようで……」

せっちゃんが取り出したのはふにゃふにゃになったプリント。
しかもこれ、今授業で使ってるやつや。
けど、使えそうにないくらいふにゃふにゃ。

「せっちゃん、これどないするつもりやったん?」
「えと、乾かして使おうかと……」

思った通りの返答に苦笑して、鞄の中から自分のプリントを取り出す。

「……うちのプリント、コピーしよ」
「よろしいのですか?」
「うん、ええよ、これくらい」



プリントを使う授業が一時間目だったので、ふたりで急いで職員室に向かった。

「にしても、1時間目に使うのに乾くわけないやん」
「……ですよね」

そこまで考えていなかったのか、乾いた笑い。
もしうちが言わなかったら、授業が始まってから慌てたんやろなぁ。

「そういえば、朝は考え事してたん?」
「はい?」
「せっちゃんがスプリンクラーに水かけられるなんて、あんま考えられんかったから」

「見とれてたんです、虹に」
「にじ?」
「はい、スプリンクラーの水のところに小さく、うっすらと、ですけど」




ぼんやりと、目の前にちいさなせっちゃんが見えた。
ホースで庭の花に水をあげていて、ちいさな虹が見えたとたん、水やりをしていることを忘れて、その場でずっと目をきらきらさせて、それに見とれてた。
せっちゃんが気づいた時には、足元はどろどろで大変なことになっていて。
その時はせっちゃんの服うちに置いてなかったから、うちの服に着替えてたなぁ。




小さく笑っていたら、ひょいっと顔をのぞきこまれた。
そこにはあの頃より大きくなった、でもいつもと違うせっちゃん。
通常授業のある日なのに、髪を下ろしていて、麻帆良のジャージ。
やっぱりおかしい。


「お嬢様?」
「いや、なんかおかしくて、ふふ」
「そ、そんなにおかしいですか?」
「あ、そうやなくて、かわええなーって」


ぼんっ、という音が聞こえてきそうなほど真っ赤になって、固まってしまった。
口がパクパクして、頭から白い煙が出てきそう。
あの時も同じ反応してたな、なんて思い出してたら、また笑いがこみあげてきた。






おしまい
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