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企画でこのせつSS第九弾


企画でこのせつSS第九弾です。

『毎土!このせつSSはいかがですか?』

現在帰省中なり。
来週からまた学校です。
でも1週間したらまた帰省です。
……さっきから「きせい」と打ったら「規制」が出ます;



さて今回のお題。
『夏休み』

苦し紛れの産物なのはいつものこと。
でも今回はぎりぎり土曜日間に合いました!
毎土なのに毎日(曜)になってましたからね(殴

今回の作品、ネギまほらじおを聞きながら書いてしまったので……な感じに;
アスナとお嬢様を同時に出すときは聞きながらはだめだと改めて感じました。
ちょっといつもの自分の作品とはテンションが違う気がします。
いろいろ乱されるネギまほらじお、おそるべし……。



SSは続きからどうぞです。



『ぱじゃまぱーてぃー』









タオルケット1枚と、枕ひとつを持って扉の前で立ち尽くす自分は、傍から見るとひどく滑稽だろう。
けれど、なかなかノックをする決心ができない。
自然とため息ひとつ。

と、かちゃりと音をたてて自然と回っていくドアノブ。

えっ、と思う間もなく、かちゃりと扉が開いて、

「いらっしゃい、せっちゃん」

満面の笑みのお嬢様に迎えられた。





「あ、刹那さんいらっしゃい」
「お邪魔します……」

おずおずと部屋の中にお邪魔すると、アスナさんが自身のベッドから布団一式を下ろしていた。
お嬢様はすでにベッドから布団を取り出して、床に敷いている。

「あの、ほんとにいいんですか?」

そう聞くと、お嬢様とアスナさんは顔を見合せて溜息ひとつ。

「せっちゃん、駄目やったらうちら呼ばんよ」
「そうそう。ネギはエヴァちゃんところだし、せっかくの夏休みなんだしさ。遠慮することないない」
「こういうのは夏休みやないとできんしなー」
「はぁ……」

布団を敷くお二人を眺めながら、私は入ってすぐのところでタオルケットと枕を持って、間の抜けた返事をするだけ。



今日は明日部活がお休みということで、お嬢様とアスナさんに泊まりにくるようお誘いいただいた。
お二人曰く、パジャマパーティーというものらしい。
同室の龍宮は実家に帰っていることもあって、お言葉に甘えることにしたのだけれども。
いざ来てみると、どうしていいのかわからない。



「せーっちゃん!」
「わっ……」

お嬢様に腕を引かれて、ばすっと顔から布団にダイブ。
布団が引いてあったので痛みはなかったけれど、恥ずかしさはある。
聞こえてくるお嬢様とアスナさんの笑い声。

「刹那さん、大丈夫?」
「おもいきりいったなぁ~、あはは」
「って、あんたが引っ張ったんでしょ……」

なんとか立ち直って起き上って、思わずお嬢様を恨めしげに見てしまう。

「ごめんごめん。ほら、せっちゃんもこっちき~」

膝歩きで移動して、おふたりのそばに落ち着く。
修学旅行の一件以来、学校や休日もお二人と一緒にいさせていただくことが多いけれど……。

なんとなく、お二人を眺める。

いつものトレードマークのベルを外し、髪を下ろしているアスナさん。
逆に、いつもは下ろしている髪をゆるくひとつに束ねているお嬢様。
二人ともごろりと横になって、アスナさんは足をばたばた、お嬢様に至っては私とベッドの間をころころと転がっている。

普段は感じないゆるやかな空気を感じる。
その空気が、どこかくすぐったいと感じられるのは幸せなことなのだと思う。


そんな空気にひたっていたら、ベッドの方へ転がっていったお嬢様と目があう。

「せっちゃんどないしたん、なんかおかしいことあったん?」

知らず知らずのうちに、頬が緩んでしまっていたらしい。
不思議そうな視線が注がれる。
思っていたことをそのまま言うのは、すごく恥かしい気がする。
少し答えるのを躊躇っていると、アスナさんがお嬢様の頬をつっつきはじめた。

「あんたのその行動じゃないの? ころころころころしてるし」
「な、アスナひどっ」

つっつかれていた顔を避けて、私の方へ転がってくると、私の背後に隠れる。

「お、お嬢様?」
「せっちゃんそんなこと思わんもん。なー?」

私は座っていて、お嬢様は横になっているから自然とそうなるのだけれど、上目遣い。
それに少しどきっとして、すっと目を逸らしてしまった。

「えっ、せっちゃんほんまにそんな風に思ってたん?!」

ころりとベッドの方へ転がって、ひどい、っとタオルケットをかぶってしまった。
よく見ると、それは私のタオルケットで。

「お嬢様、それ、私のなん」
「知らんー」
「あーあ、このかいじけちゃったー」

笑いながら言うアスナさんに助けを求めて、なんとかお嬢様の機嫌を直すことができた。
といっても、お嬢様はふざけていじけたふりをしていただけだったようで。

その後はお二人に今日は寝かせないよ、なんて言われて、正直どうなるか不安だった。

でも、そんな不安は必要なかった。

お嬢様とアスナさんのふざけあいを笑いながら眺めて、時には巻き込まれて。
笑って喋って、笑って。





気がついたら、眠っていた。

ゆっくりと目を開けると、すぐ隣でお嬢様が小さく体を丸くして眠っていた。
少し視線をずらせば、アスナさんの姿もあった。
タオルケットは、部屋の隅に3つとも追いやられている。
電気はつけっぱなしで、カーテンの外はとても明るい。
セミの鳴き声もうるさいくらい聞こえてくる。
時計を見れば10時過ぎを告げている。
最後に時計を見たのは何時だったっけ……。

今までに経験したことのない朝の目覚め。

何時間寝ていたかはわからないけど、大きなあくびがひとつ。
いつもはすっきり目覚めるのに、少し頭がぼーっとする。

もう一度寝ようかな……。

二人の気持ちよさそうな寝顔を見ていたら、いつもはそんなこと思わないのに、自然と瞼が下りてきて。
窓の外から聞こえるセミの鳴き声が、だんだん小さくなっていった。

夜に、お嬢様とアスナさんが夏休みだからこそ、と言っていた理由がなんとなくわかった気がした。





おしまい
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