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企画でこのせつSS第十三弾

企画でこのせつSS第十三弾です。

『毎土!このせつSSはいかがですか?』


今日は柿の収穫してました。
庭に木があるんですが、ほっとくと地面が悲惨なことになるんです。
まだ若干青い部分あるのに、中身がほとんど熟してて。
今までと違う実のなり方です。
これも地球温暖化の影響ですかね。

食べた感想は大変甘くておいしかったです。

明日からまた一人暮らしなので、持って帰れます。
柿祭り!





さて今回のお題
『散歩』『紅葉』『コーヒー』

結構浮かばない。
一週間も悩んだの久し振りかも。
それなのに短いです。
いつも短いですが、それ以上に短いです。
自分の妄想能力の低下に少々落ち込みつつ、がんばりました。


SSは続きからどうぞ。







部屋でのんびりしていると、控え目なノック音が響いた。
こんな控え目なノックをしてくる人物には、ひとりしか心当たりがないので誰かを確かめることなくドアを開けた。

「お、お嬢様、いつも誰かを確認してからおあけくださいと」
「うちがせっちゃん間違えるわけないやん」

自信満々に言ってのけると、照れたような笑みを浮かべてまったく、と呟かれた。

「で、どないしたん?」
「今お時間よろしいですか?」
「うん。宿題終わったし、片付け終わったし、アスナやネギくんもおらんで暇しとったから」

実はせっちゃんの部屋に襲撃しようかと思っていた、とも続けるとせっちゃんはちょっと笑って、よかった、とほっとした様子。

「今日は天気もいいので、一緒に散歩でもどうかと思いまして」

せっちゃんからの珍しいお誘いに、二つ返事でOKをして支度をする。
外出中の二人がうちより早く帰ってきた時のために、置き手紙も忘れず残しておく。
玄関で待ってくれていたせっちゃんの手を取って、外へ急いだ。





せっちゃんは恥ずかしがっていたけど、手を繋いだまま、てくてく近くの公園へ。

「寒くないですか?」
「うん、風が気持ちええわー」

ふわりと、気持ちのいい風が頬を撫でて通り過ぎていく。
つい最近まで、風が吹いても少し生ぬるかったのに、いつのまにか、涼しい風。
もう秋かな、なんて思ったけど、公園の木々の葉は、緑のまま。
緑色の紅葉なら、まだ秋やない。

「秋ももうすぐですね」
「うちはまだまだやと思うけどなぁ」
「そうでしょうか?」
「うん。まだ、もうちょっと、ってところやね」

そう言ったら、お嬢様が基準なんですね、って少し笑われた。
それに少しむっとして繋いだ手に、ぎゅっと力を込める。

「い、痛いです、お嬢様」
「生意気なこと言うせっちゃんが悪い」
「生意気って……」

うちがどんなことを言っても、やっても、せっちゃんは手を振りほどかない、繋いだまま。
軽くまた笑い合いながら、手を繋いでゆっくり歩いてく。

歩いてる間は、おしゃべり。
二人で、というよりは、うちがしゃべってることのほうが圧倒的に多いのだけれど。
せっちゃんは笑って相槌をうって、時々だけど、自分の話もしてくれる。
こんなにも二人でゆっくり話したのは、久しぶりかもしれない。



一通りしゃべって、ちょっと会話が落ち着いてきた。
今は、のんびり歩くだけ。
ちらりと隣を見ると、なにやらスカートのポケットをがさごそ探っている。

「どないしたん?」
「あ、自動販売機がありましたので、ちょっと休憩でもと思いまして」
「そやねー……あ、もう1時間もたってたんや」
「話していると時間がたつのは早いですから。あ、ありました。あそこのベンチでお待ちください」
「え、うちも買うよ?」
「今日は私の奢りです」

次の言葉を言う前に、せっちゃんはうちに背を向けて自動販売機の方へ駆けて行った。



ベンチに座って、公園を見渡す。
遊んでいる子供たち、ベビーカーを押すお母さん、ジョギングするおじいちゃん、ベンチで横になっているおじさん、本を読んでるお姉さん。
さっきまで、気付かなかったけど、いろんな人たちがいる。
と、ぱたぱたと足音が近づいてくる。
足音の方に目をやれば、缶2本を両手に持って駆けてくるせっちゃんの姿が。

「どうぞ」
「あ、ありがとな」

手渡されたのは缶コーヒー、かっこ微糖。
せっちゃんのに目を向けると、カフェオレという文字。

「相変わらず苦いの苦手なんや」
「はい、やはりどうしても……」

プルタブをカコンッと開けて、一口。
うん、おいし。

このメーカーが、外で飲むのがおいしいのか……隣にいる人と飲むからおいしいのか。

「おいしいですね」
「ふふ、そやね」

もひとくち、こくり。
うん、おいし。

「なぁせっちゃん」
「なんですか?」
「秋になったら……この辺の葉っぱ、赤くなったらまた、一緒に散歩こような?」

今日はせっちゃんからの御誘いだったから、次の散歩の御誘いはうちから。
せっちゃんは、嬉しそうに了承してくれたから、うちもつられてさらに笑顔になった。

もう少し休憩して、ゆっくり帰ろう。
今度は、昔話も交えてみよう。
そしたら、せっちゃんもたくさん話せるだろうから。

まずは、落ち葉の話でもしてみよう。
せっちゃん、覚えてるとええなぁ。




おしまい。
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