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企画でこのせつSS第十六弾

企画でこのせつSS第十六弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


なんだか昼間と夜の気温差が激しすぎる気がします。
でもすでに風邪ひいているので風邪をひく心配はございません。

今日は両親がアパートにやってきました。
片付けてなかったので非常に焦りましたが、まぁそれはそれで。
もうすでに同人誌とか見つかってるしねっ!←
見られて困るものはない!



さて今回のお題
『秋』『ふたり』『ハッピーマテリアル』

いやー、まったく浮かばなくて困りました(苦笑。
ハッピーマテリアルに非常に苦しめられました。
今回はそのまま言葉として出てきたものはない、かな。
雰囲気とか言葉の言い回しで表現したつもりです。
ちょっとぐだぐだしちゃったので、そこは反省。
でも、楽しかったです←

次回からのお題、何も決まってないけどどうなるんだろ。

とりあえず、
SSは続きからどうぞ。








激しい暑さがだんだんと弱まって、遊びにでても過ごしやすい気候になっってきた。
ちょっとした遠出に、せっちゃんを巻き込んで買い物へ。
あっちのお店、こっちのお店、とせっちゃんの手を引いて振り回した。
いろいろ何を買おうか迷って買ったり買わなかったりするうちとは対照的に、せっちゃんは何も買おうとしない。
その辺は覚悟していたけれど、一緒にでかけてうちだけ買い物をしているのはあまりいい気分ではない。

「なぁ、せっちゃんもなんか買わん?」
「いえ、私は結構ですよ」
「お揃いのものとか買わん?」
「……大丈夫です」
「今、ちょっと迷ったな?」
「……気のせいです。特に欲しいものもないので」

けろりとそう言われてしまえば、何も言えない。
むぅ、といじけていると小さく笑い声が聞こえてきた。

「笑うことないやん」
「ふふ、すみません」

笑いながら謝ってこられても、まったく意味はないと思うのだけれど。
でも、こんなに笑う彼女は珍しいからなにも言わなかった。

「さーて、次はどのお店行こうかなぁ」
「ま、まだ行くんですか?」
「当たり前やん。こっちのほうあんま出てこれんし、出てきたときに見とかんと」
「は、はぁ……」

意気込むうちに、せっちゃんは呆れた声を上げる。
本人には言えないけど、せっちゃんを困らせるのはなんだか楽しい。
こういったなんともないやりとりは、なんだか心を弾ませる。

「あ、次あっこ行ってもええ?」

くるりと振り返ると、そこにはせっちゃんの姿はなかった。
ちょっと離れた所でじっと何かを見ている。

駆け足で元来た道を戻って、ぽんぽんっとせっちゃんの肩を叩く。

「どないしたん?」
「あ、お嬢様。すみません」
「ええんよ。で、何かあったん?」

せっちゃんの目の前には小さなお花屋さん。
色とりどりの花々が並んでいた。

「いろいろあるなぁ……」
「ええ」

せっちゃんはそのまま店先まで進んでいく。
慌ててうちも後を追った。

「このつぼみ、もう少しで開きますね」

隣に並んだとたんに声がかかる。
せっちゃんの見つめる先には、小さくてふっくら膨らんだつぼみのついた植物があった。

「……ペチュニア?」

あまり聞きなれない名前が値札には書いてあった。

ふわりと、優しくつぼみに触れる。
その姿があまりにも綺麗で、つい見惚れてしまう。
気が付くと、せっちゃんはお店の人に話しかけに行ってしまった。

よくわからないまま、とりあえずお店の前のベンチでせっちゃんが戻ってくるのを待つことにした。






「お待たせしてすみません」
「ええよ。何買ったん?」
「さっきのペチュニアです」

袋の中をのぞきこめば、さっきせっちゃんが触れていたもの。
小さな丸いつぼみしかついていないものだった。

「なんで花が咲いてるやつ選ばんかったん?」

素朴な疑問。

「つぼみの方が楽しみが多いですから」
「でも、どんな花かは知ってるやん」
「ええ。でも、いつ咲くかはわかりませんし」

袋の中のつぼみをちょいちょいつっつきながら微笑む姿からは、普段見る凛々しい姿は想像できない。

「その花、好きなん?」
「ええ、花はだいたい好きですよ」
「いや、そうやなくて。それ選んだ理由や」
「あ、それは……えと、その……」

なぜだか目をそらされた。
ちょっとかちんときて、ぐるりとせっちゃんの顔をこちらに向かせる。
い、痛いです、という抗議は無視。

「せっちゃん?」
「……ぁう……そ、その……お嬢様に……」

と、そのままそれを差し出された。
突然の展開に、うちは目を丸くするしかない。

「え、ええの?」
「……はい」
「で、でもなんで突然?」

それを受け取って、袋の中から取り出して眺める。
今にも開きそうなつぼみがたくさん。

「その花を見たときに、ふとその花ことばを思い出したので、つい」

ちょっと照れた様子で笑う。

「なんなん?、この花言葉って」
「え、……い、言わないとだめですか?」
「そこまで言ったんやから教えてーな」

ちょっと渋って、でも、ちゃんと教えてくれた。

「心が、なごむ、です」
「心がなごむ?」
「はい。お嬢様と一緒にいると、心が和むんです。昔から、どんなに辛いことや大変なことがあっても、お嬢様のことを考えたり、お嬢様と一緒にいると、ふっと……軽くなる気がするんです」

柔らかい表情で、そんなことを真面目に言われたら、ほんのり自分の頬が赤く染まっていくことがわかる。

「そういうとき、ふんわりした気分になるんです。なんていうんでしょう……こういうのをしあわせ、っていうんでしょうかね、やっぱり。それを思い出したら、買わずにはいられませんでした」

そう言って、恥ずかしそうに笑うせっちゃんを見て、もう一度、ペチュニアのつぼみを見つめる。
たくさんあるつぼみは、どれも開きそうで開かない。

「なぁ、せっちゃん」
「なんですか?」
「これ咲いたら、どうなるんやろ」
「さぁ、どうなるんでしょう」
「わからんの?」
「はい、わかりません」

怪訝な表情をするうちを、せっちゃんは柔らかい瞳で見てくる。

「せや、せっちゃん、これ一緒に育てよ!」
「へ?」
「やから、一緒に、ふたりで咲かせよ!」

突然のうちの提案を、せっちゃんはぽかんとうちを見るだけ。

「うちもせっちゃんと同じやから」
「同じ?」
「うん、うちもせっちゃんと一緒におったら心が和む、しあわせな気分になれるんよ。だから、うちもせっちゃんにその想いを伝えたい。だったら、別にあげるよりも一緒に育てるほうがええやん?」

さっきまで自分も言ってた言葉なのに、せっちゃんの顔は真っ赤に染まった。
でも、すぐに笑顔でうなずいてくれた。
そうと決まればすぐ実行。
鉢とか必要なものを買いに行かないと。

「よし、行くえ、せっちゃん!」
「わわっ、は、はいっ」

無理やり立ち上がらせて、思いきり手を引いて、落ち葉の舞う街通りを思いきりかけだした。





おしまい。



花言葉系、一時期友人と無駄に調べてたのでその時の知識使用。
たぶんこれであってたはず(←
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