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企画でこのせつSS第十九弾

企画でこのせつSS第十九弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』

急に寒くなってまいりましたが、皆様お体は大丈夫でしょうか?
私はみごとに風邪ひきました。
今日の授業中も大変な目にあいました。
ティッシュが2つなくなりました。
市販の風邪薬と気合で治します。



さて今回のお題
『紅葉』『階段』『手のひら』

えー、せっちゃんごめんなさい;

SSは続きからどうぞ



頬におちた紅葉







「ありゃー……」
「そ、そんなに見られるとちょっと……」

公園の小さな段差にお嬢様と並んで座って、走り去っていってしまったアスナさんを待つ。
その間、お嬢様の視線はずっと私の頬に。

「あ、あのー……っ」

すっと手が伸ばされて、お嬢様の手が、私の頬に触れた。
くすぐったいというより、ひんやりとして気持ちいい。

「あったかい……より、熱いな」

手を離して、ゆっくり撫でられる。

「ふふ、きれいな紅葉型」
「あ、あまり嬉しくないのですが」

苦笑交じりに呟けば、くすくす笑い声。

「アスナも少しは手加減すればええのに」
「いえ、でもおかげで蚊にかまれずにはすみました」
「でもあれ、アスナを噛んだやつやなかったけどな」
「アスナさんはまだそれに気づいてなかったようですが……」

少し季節外れの蚊。
先に数か所やられてしまったアスナさんは、ものすごい剣幕でそいつを追いかけた。
そいつの別の仲間の獲物は、どうやら私だったようで。
そして頬にとまったところを、私より先にアスナさんに見つかった。
それが最後。

とてもいい破裂音が耳元で鳴った。



「あ、やっぱアスナの方がちょっと手大きいなぁ」
「お、お嬢様、頬に残った手形でアスナさんの手と大きさ比べをするのやめてください」
「ええやん」
「よくないです」

きっぱり言ったら笑われた。
そんなに笑うようなことだろうか。

「ちょ、お嬢様くすぐったいです」
「えー、なにがー?」
「ほ、ほんとに少しひりひりするんで人の頬で遊ばないでくださいよ」
「だって冷やさな」
「い、今アスナさんがハンカチを濡らしにいってくれてますから」

そんなん知らんー、となぜか腫れていない方の頬や首にも手が伸びる。
反撃はさすがにできないので、とにかく抵抗するしかない。

「せっちゃんはうちの手で冷やすの嫌?」
「いえその、嫌、とか、そういうことではなくてですね、」
「そっか、せっちゃん嫌なんや……」
「そんなことありません!」

思わず勢いよく立ちあがってしまった
見上げてくる目が、瞬き二回。
驚かせてしまったことに気づいて、急いで座る。

「せっちゃん……」
「……なんですか?」
「紅葉、なくなってしもうた」
「はい?」

お嬢様の言っていることの意味がよくわからなくて、今度は私が瞬き二回。

「せっちゃんの顔、真っ赤になって紅葉わからんことなった」

そう言ってにんまり笑顔。

「そ、そんな赤くなってなど……」

いや、絶対真っ赤だ。
頬にだけにあった熱が、顔全体を覆っていくのは、自分が一番よくわかる。

「ふふ、なら、顔全体冷やさんとな」

にっこり笑顔に、なぜか背中がぞくりとした。





おしまい。
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