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企画でこのせつSS第二十一弾

企画でこのせつSS第二十一弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


ものっすっごく、寒いです。
今実家にいるのですが、外は強風です。
窓ががたがたいいます。
こういう日は暖かくして早く寝るにかぎりますね。



さて今回のお題
『夕凪』『湯のみ』『書類』

ちょっと立場逆転?みたいな。
なんだかかぶりそうな気がしたけれど、思ったままに書いてみました。
諸事情につき短めです。


SS+コメント返信は続きからどうぞ。









さらさらと、流れるように書かれる文字。
こんな風に書かれる彼女の文字を見るのは、初めてかもしれない。
彼女が文字を書くところを見るのは勉強のときくらいだから。

ボールペンでよく間違えずに書くなぁなんて感心しながら、頬杖ついてじっと観察。
すらすらすらすら。

途中、何度かその手が止まって桜色の湯呑に。
麦茶はもう辛い時期。
今はもう、急須と湯呑で飲むお茶がちょうどいい。

じっと見ていると、湯呑に手が伸びていた手が止まった。
すらすらと現れる文字に注がれていた視線が、ゆっくりとこちらに。

「あの、そんなに見られるとやりずらいのですが……」
「まぁまぁ気にせんと」

そう言って、再び彼女の手と文字を観察。
と気付いたのはいくつかの細い傷。

「せっちゃん、これって?」
「夕凪によるものです。昔まだ扱い切れていなかった時のものですから」

彼女はそう言って、少し優しくその傷を撫でた。

それを見て、ちょっとおもしろくないなー、なんて。
くるりと、立てかけてある夕凪に視線を向ける。

凛としていて、雰囲気が以前のせっちゃんに似ている気がした。
いつも一緒やからなんかな。

……いつも一緒。

うちが知らないせっちゃんも、夕凪は見ている。
そう思ったら、夕凪は刀なのになぜか変な感情が渦巻く。

「夕凪がどうかしましたか?」
「んーん、なんも」

ふいっと、せっちゃんと夕凪とは反対の方向を向いて顔を伏せる。
なんだか顔を見られたくなかった。

「お嬢様?」

わざわざまわりこんで、顔を覗きこまれた。
こういうときだけ、妙に行動的になる。

「……はよ終わらしー」
「はい?」
「はよ仕事終わらせて、かまって?」

ちょっとだけ顔をあげてそう言ったら、また小さく笑われた。

「仕事に嫉妬ですか?」
「む・・・・・・あかん?」
「いえ。……そうだ、お嬢様」
「ん?」
「お茶のおかわりをお願いしてもいいですか?」

差し出される、湯のみと同じ柄の急須。
お仕事中のお願いは、なんだか、うちも一緒にお仕事している気分にさせてくれた。

嬉しい感情を少し抑えて、ぶっきらぼうにそれを受け取って台所へ。
彼女はもといた場所に座って、またすらすらと書類に何かを書き始めた。

台所から見えるその背中と、そばに立てかけられている夕凪を一緒に見て思うのは、どちらが欠けてもいけないんだろうな、ということ。

少しうらやましいと思うと同時に、うちらの関係もそんな風にありたい、なんて。
そんなことを思いつつ、とびきりおいしいお茶を持って、お仕事をするせっちゃんの隣に静かに座った。



おしまい。





コメント返信です

>さっちゃんさん
こんばんは!ありがとうございます。
なんですか、にやにやパニックってvvvいえいえ、れっきとした牛乳ですよ!身長やら何やら気にして飲んでたらいいなーなんて。。。
拍手ありがとうございました!
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