2008-11-22
企画でこのせつSS第二十三弾
企画でこのせつSS第二十三弾です。
『毎土!このせつSSいかがですか?』
みなさま、図書館島おつかれさまでした。
先週でしたね。
実は、私も行ってまいりました。
こっそりと。
そして本を受け取りました。
うぁーーーって、なんとも言いようのない感情に。
お手にとっていただいた方々、ありがとうございます。
さて今回のお題
『映画』『ソファ』『ジュース』
いや、なんていうか……難しい;
最近書けない……。
このせつパワーをどこかで補給せねば。
SSは続きからどうぞ。
「あ、明日までや」
一週間前に借りてきていた映画のDVD。
気がつけば返却日は明日。
いつもだったら急いで見るけど、今日はせっちゃんが泊まりに来ている。
どうしようか考えていると、ひょいっとDVDが手元から消えた。
「あ、」
「まだ見てないんですか?」
「え、あ、うん」
「では見ましょうか?」
せっちゃんの手にあるのは、さっきまでうちが持ってたもの。
「でもそれ、恋愛ものやえ?」
「ええ、タイトル見たことありますから」
前にせっちゃんとどんな映画を見るかって話になったとき、こっち系はまったくと言っていた。
せっちゃんらしい、と思ったのを覚えている。
「苦手やなかったっけ?」
「ええ。でも、たまにはいいかなって」
ちょっとはにかんで笑って、DVDを差し出された。
始まって30分。
肩に感じるわずかな重みとぬくもり。
下ろした髪が、さらりとせっちゃんの頬を覆う。
ちょっと寝るには早すぎるんやない?
映画の話は、まだ序章の段階。
もしかして、眠かったんかな……。
でも、せっちゃんに用意したお菓子とジュースはちゃんと減っている。
もしかして夕飯、足りんかったんかな?
せっちゃんの寝顔を見ながら、こくんと自分のオレンジジュースを飲み込んだ。
ちいさく開いた口からこぼれる息が、首にかかってくすぐたったい。
気がついたら、映画よりもせっちゃんになっていた。
ふにっとほっぺをつっつくと、ふにゅっと変な声。
いつもならすぐ起きるのに、なぜだか起きない。
安心してくれてる、ってことなんかな?
「ふふ、そうやったらとええな」
思わず口に出てしまった。
慌てて自分の口を手で塞ぐけど、起きる様子はなくてほっとして手を離す。
ちらちらと、せっちゃんを気にしながら映画に集中しようと試みる。
けれど、だいぶ見逃してしまっていてまったくわからない。
これはこのまま見んで返却やな。
停止ボタンを押して、テレビのスイッチを切る。
その瞬間、部屋がしんと静まった。
「なんや、静かやなぁ……」
少しだけ残っていたオレンジジュースを一気に飲み干した。
コップをテーブルの上に置いて、目に入ってきたのはせっちゃんの飲みかけのリンゴジュース。
うちのとは、違う味。
しばらく考えて、もう一度せっちゃんのほっぺをいじる。
「んにゃ……」
起きる様子はない。
そっと手をのばして、まだ半分残っているコップを手に取る。
「ん、おいし」
こっそりひとくちもらって、ばれないよう元の位置に。
ぽすんっとソファに体を預けると、肩にあった重みがずるずると膝の上に。
「これ、起きたら絶対せっちゃんおどろくやろなー」
くすくす笑って、髪に指を通してく。
するするするする、気持ちいい。
ゆっくりゆっくり、一定のリズムで動く体を見ていたら、うちまで眠気が。
今日はもうこのまま寝よか。
だんだん下がってくる瞼。
だんだんぼんやりしてくる意識。
「あ……」
うっすら開かれた視界に入ってきたせっちゃんのコップ。
それを見て、ふっと気がついた。
「あれ……間接ちゅーや」
これはせっちゃんに内緒やな。
せっちゃんのリンゴジュース、黙って飲んだのばれたら怒られるかもやし。
おしまい
『毎土!このせつSSいかがですか?』
みなさま、図書館島おつかれさまでした。
先週でしたね。
実は、私も行ってまいりました。
こっそりと。
そして本を受け取りました。
うぁーーーって、なんとも言いようのない感情に。
お手にとっていただいた方々、ありがとうございます。
さて今回のお題
『映画』『ソファ』『ジュース』
いや、なんていうか……難しい;
最近書けない……。
このせつパワーをどこかで補給せねば。
SSは続きからどうぞ。
「あ、明日までや」
一週間前に借りてきていた映画のDVD。
気がつけば返却日は明日。
いつもだったら急いで見るけど、今日はせっちゃんが泊まりに来ている。
どうしようか考えていると、ひょいっとDVDが手元から消えた。
「あ、」
「まだ見てないんですか?」
「え、あ、うん」
「では見ましょうか?」
せっちゃんの手にあるのは、さっきまでうちが持ってたもの。
「でもそれ、恋愛ものやえ?」
「ええ、タイトル見たことありますから」
前にせっちゃんとどんな映画を見るかって話になったとき、こっち系はまったくと言っていた。
せっちゃんらしい、と思ったのを覚えている。
「苦手やなかったっけ?」
「ええ。でも、たまにはいいかなって」
ちょっとはにかんで笑って、DVDを差し出された。
始まって30分。
肩に感じるわずかな重みとぬくもり。
下ろした髪が、さらりとせっちゃんの頬を覆う。
ちょっと寝るには早すぎるんやない?
映画の話は、まだ序章の段階。
もしかして、眠かったんかな……。
でも、せっちゃんに用意したお菓子とジュースはちゃんと減っている。
もしかして夕飯、足りんかったんかな?
せっちゃんの寝顔を見ながら、こくんと自分のオレンジジュースを飲み込んだ。
ちいさく開いた口からこぼれる息が、首にかかってくすぐたったい。
気がついたら、映画よりもせっちゃんになっていた。
ふにっとほっぺをつっつくと、ふにゅっと変な声。
いつもならすぐ起きるのに、なぜだか起きない。
安心してくれてる、ってことなんかな?
「ふふ、そうやったらとええな」
思わず口に出てしまった。
慌てて自分の口を手で塞ぐけど、起きる様子はなくてほっとして手を離す。
ちらちらと、せっちゃんを気にしながら映画に集中しようと試みる。
けれど、だいぶ見逃してしまっていてまったくわからない。
これはこのまま見んで返却やな。
停止ボタンを押して、テレビのスイッチを切る。
その瞬間、部屋がしんと静まった。
「なんや、静かやなぁ……」
少しだけ残っていたオレンジジュースを一気に飲み干した。
コップをテーブルの上に置いて、目に入ってきたのはせっちゃんの飲みかけのリンゴジュース。
うちのとは、違う味。
しばらく考えて、もう一度せっちゃんのほっぺをいじる。
「んにゃ……」
起きる様子はない。
そっと手をのばして、まだ半分残っているコップを手に取る。
「ん、おいし」
こっそりひとくちもらって、ばれないよう元の位置に。
ぽすんっとソファに体を預けると、肩にあった重みがずるずると膝の上に。
「これ、起きたら絶対せっちゃんおどろくやろなー」
くすくす笑って、髪に指を通してく。
するするするする、気持ちいい。
ゆっくりゆっくり、一定のリズムで動く体を見ていたら、うちまで眠気が。
今日はもうこのまま寝よか。
だんだん下がってくる瞼。
だんだんぼんやりしてくる意識。
「あ……」
うっすら開かれた視界に入ってきたせっちゃんのコップ。
それを見て、ふっと気がついた。
「あれ……間接ちゅーや」
これはせっちゃんに内緒やな。
せっちゃんのリンゴジュース、黙って飲んだのばれたら怒られるかもやし。
おしまい


