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クリスマスということで

めりーくりすますです。

今日はクリスマスということで、クリスマスSS。

このせつ。

幼少。

となっております。

毎土以外の久々このせつ!
幼少にしたのには、中学生このせつはいたるところでお目にするし、自分も今までに書いたことがあるためなかなか浮かばなかったためです。
私のSSに幼少が多いのはこれが理由の一つにもあります。
まぁ、幼少が好きっていうのもありますがね。。。

それでは。
SSは続きからとなっております。








『朝早くの手紙』





まだ完全に開ききらない瞳にうつる、襖の間にはさまっていた封筒。
布団から抜け出てそれをすっと抜いた。
宛先も差出人もない封筒。

首をかしげつつも、布団に戻って正座してその封を開けた。


『せっちゃんへ

めりーくりすますや、せっちゃん!
きょうはな、くりすますで、さんたさんっていうしんせつなおじさんが、ええこにぷれぜんとくれるひなんて。
うちもな、たのんだんよ。
なにたのんだかあててみ?

このえこのかより』


はじめの『せっちゃんへ』という文字と言葉を見た瞬間、ほっぺたが熱くなった。
そして思わずにへらっと笑ってしまう。
クリスマスは知っている。
お師匠さんがいつもお菓子をくれる日。
でも、彼女がいうことは知らない。
いい子にしてるだけでプレゼントをくれるなんて、すごくいい人や。

最後の『このえこのかより』に、ああやっぱり、とまた顔がにやけてすぐ上の文章に目をむける。

『うちもな、たのんだんよ。なにたのんだかあててみ?』の一文。
手紙を布団の上に置いたまま、腕組みをして首をかしげる。
彼女がたのんだもの。
彼女がほしいもの。

まり……はこの前新しいのを買ってもらったと言っていた。
ぬいぐるみ……はたくさんあると言っていた。
お菓子……は毎日一緒に貰ってる。

うーん……。

考えながら、もう一度手紙に視線を落として気付いた。
名前の下にもう一行あった。

『あ、おきたらすぐうちのへやきてな』

「……っ」

手紙を握りしめ、彼女の部屋へ走った。







とんとんっ

「はーい」
「せ、せつなです」
「どうぞー」

ゆっくりと戸を開けたら、もう彼女は着替えていた。
そこで自分がまだ寝まきであったことに気づいて慌てた。
真剣に考えすぎて、自分の格好のことを何も考えていなかった。

「す、すみません、すぐに着替えて」
「着替えとか気にせんでええから」

おいでおいで、と手まねきに誘われて部屋へ足を踏み入れた。
冷たい風が入ってこないよう、ぴったり障子も閉めた。

「で、わかったん?」
「……それが、その」
「わからん?」
「はい……」

申し訳なくて、がっくり肩を落としたら頭に柔らかなぬくもり。

「そないがっかりせんでも。ただのクイズやん」
「しかし」
「あ、また敬語ー」
「あ、すみ……ごめん、このちゃん」
「ふふ、ええよー」

そう言いながら、なでなで。

「っ、いつまでなでてるん?」
「あは、ごめんごめん」
「もう……」

少し頬を膨らませたら、またごめん、って。

「それで、このちゃんはサンタさんになに頼んだん?」
「せっちゃんは何頼むん?」
「んー……なんやろ。毎年お師匠さんにはお菓子もらうんやけど」
「そうなんや」
「うん。ほしいもの……思いつかんわ」
「せっちゃんぶつよくないなぁ」
「なに?ぶつよくって?」
「うちもよう知らんのやけど、前に巫女さんにほしいもんが浮かばんって言ったら『お嬢様は物欲がありませんなぁ』って笑われた」
「へぇ……」

物欲がなんなのかという問題は置いておいて、今はこのちゃんがなにをたのんだかということ。
さっきからこのちゃんと話している間も考えていたけれど、なにも浮かばない。

「なぁ、このちゃん、教えて?」
「んー……でもこれ、うちのお願いだけだと貰えんかもしれんのよ」
「えぇ!」
「せっちゃんも一緒にお願いしてくれる?」
「うちもお願いしたらもらえるん?」
「うん!」
「やったらうちもお願いする!」

ぎゅっとこのちゃんの手を握って、叫ぶように言ったらこのちゃんはにっこり笑った。

「ありがとな、せっちゃん」
「ええよ。それでなにお願いしたん?」
「えっとね、せっちゃんと一緒に遊べる時間」
「……うちと?」
「うん。せっちゃんがうちくるの、いつもしんめーりゅーって人がくるときだけやから。もっともっと、一緒に遊べる時間ほしい思うて」

ちょっと恥ずかしそうに頬をかく。
きゅーっと、嬉しさが込上げてきた。

「このちゃん、うちもこのちゃんともっと遊びたい!うちはこのちゃんともっと一緒に遊べる時間、さんたさんに頼む!」

ぱっとこのちゃんの顔が輝いて、ぎゅっと抱きしめられたかと思うと、そのまま手を引っ張られて部屋を飛び出す。

「ど、どこいくん?」
「お父様のとこ!サンタさんに伝えてもらわな」
「まって、まって、このちゃん!うちまだ寝ま」
「気にせん気にせん」
「気にするてー!」










―――――――

「あはは、そんなこともあったなぁ」
「長だけではなく、巫女の方々にも笑われてすごく恥かしかったんですよ?」
「でもええやん、あれからせっちゃんひとりでもうちに来れるようなったんやし」
「それは……まぁ……」

視線を逸らしつつ答えれば、あははっと小さく笑われた。

「でも、嬉しいな」
「え?」
「せっちゃん、その手紙まだ持っててくれたんや」
「あたりまえじゃないですか」

お嬢様の指差す先には、お嬢様があの日私にくれた手紙。

「お嬢様が初めてくださったクリスマスカードですから」



おしまい
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