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企画でこのせつSS第三十一弾

企画でこのせつSS第三十一弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


現在試験期間真っ最中です。
けれどもこのせつ妄想は止まらないんです。
解答終わったら見直しもそこそこに妄想してますから、昔から。

そうそう。
さっちゃんさんの作られたこのせつ検定を、学校の食堂で空きコマ中に友人とやってみました。
全問分がプリント裏に汚い字で書いてあります。
いつかブログにあげます、いつか。
文字制限にけっこう苦しめられました。
難しいですね、文字制限問題。
未来のお話はすらすらいけて、収拾つかなくなりました。
でも楽しかったですv
そういえば、これって時間制限なかったですよね?(汗
90分くらい使ってやっちゃったんですけど……。



さて。
今回のお題
『パズル』『ココア』『犬』

なんだか雰囲気が最近読んだ漫画と似てしまった感じが。
影響受けやすい体質です。

SSは続きからとなってます。
最後に次回のお題です。













目の前に散らばる小さな欠片たち。

ひとつつまんで、別のそれと合わせる。

けれど、その間にはわずかな隙間が。

この欠片の隣は別の子だという証拠。

まだ試していないものと混ざらないよう、少しよけて置いて別の欠片に手を伸ばす。

「なぁ、その完成が見えそうにないパズル、ええ加減諦めん?」
「諦めません」
「ココア、冷めてしまうえ?」
「では先にいただいてから」

欠片たちから顔を上げ、テーブルの向い側に座って、大きなため息をついたお嬢様と向かい合う。
テーブルの上には来客用のマグカップに注がれたココアが、ほこほこあたたかい湯気をたてている。

いただきます、と一言添えてゆっくりとマグカップに触れると、じんわりとマグカップの熱が伝わってきた。
ゆっくり、ゆっくりと持ち上げてそっと一口。

「あったまりますね」
「それもそうやろね。寒い中こたつにも入らずずーっと壊れたマグカップの相手してるんやから」

少し眉をひそめて、頬を膨らませて顔を逸らされた。

「……もしかして、怒ってます?」

恐る恐る尋ねたら、きっと睨まれて、怒っとらん!の一言。

お嬢様やアスナさんたちに鈍いと言われてる私でも、今のお嬢様が怒っていることはわかる。
でも、ここでそういうことを言っても火に油をそそぐだけ。
これを学んだのはつい最近のこと。

こくこくとココアを飲んで、ふっと落ちた溜息。
普段はココアを飲むと安心するのに、今日はそうもいかない。

そもそもの原因から私にあるのだから。


部屋を訪れた私に、ココアを作ってくださるということで、そのお手伝いのために私も台所へと進んだ。
そして食器棚の上のほうにあった、いつのまにか私専用になったマグカップを取ろうとして、手を滑らし割ってしまったのだ。
あの時、背伸びをせずに踏み台を使えばよかった。
そう思っても仕方がないけれど、思わずにはいられない。
お嬢様には別に気にしなくてもいいと言われたけれど、私はそうもいかなくて。
飛び散った欠片をすべて集め、処分しようとそたお嬢様の手を止めた。
さすがにすべてを貼り合わせても、コップとして使うことができないのはわかっている。
けれど、そのまま処分されてしまうのは何かが嫌だった。

そして、お嬢様の止める声も聞かずにマグカップの修繕作業にとりかかったのだ。

……お嬢様をひとり、放っておいて。


「あの、お嬢様」
「……」
「一枚、ビニール袋をいただけませんか?」
「何に使うん?」
「あ、自室に持って帰って空いた時間に修復しようかと」

「……そんなにそれ、気に入ってたん?」
「え?」
「せっちゃん、必死にそれ直そうとしてるから」

それ、と指さされた先にあるのは新聞紙の上に広げられたマグカップの欠片たち。
所々は塊になっているけど、まだまだ欠片の方が多い。
塊になっているのは、黒い犬の絵柄のところだけ。
ほかの部分が欠片のままという状態。


「気にいるとか気に入らないとか、そういうことではないのかもしれません」

そう答えてまた一口ココアを飲んで前をみると、お嬢様はきょとんとした顔をこちらに向けていた。

「私は、ここの部屋の住人ではありません。ですから、本来あの食器棚に入ってるのはこの部屋の住人であるお嬢様、アスナさん、ネギ先生、それとこのマグカップのように来客用のものだけのはずです。でも、その中に来客用としてではなく、私専用としてくださったマグカップがある。それがなんだか嬉しかったんです」

そこまで言って、またココアを一口。

「だから、このマグカップが割れてしまったとき、少しさみしかったんです」

「だから、なおそうとしたん?」
「はい」

また、呆れられるかも。
そんな考えがふと浮かんだけれど、今さらか、という諦めもある。
私の行動を、お嬢様が苦笑気味に見てることはよくある。
このことは、ハルナさんたちに言われて気付いたんだっけ。

「せっちゃん、ごめんな?」
「へ?」

思ってもみない言葉が返ってきて、変な声がでてしまった。

“ごめんな”

お嬢様の口から出てきたのは謝罪の言葉。
なぜ今の話からそうなったのかわからなくて、お嬢様の次の言葉を待つことにした。

「うち、せっちゃんがそんなこと思ってるの知らんで、勝手なことばかり言って」
「いえそんな、……せっかくお嬢様の部屋にお邪魔しているのにひとり作業に集中してしまった私も悪いですから」

でも、だけど、しかし、でも……

繰り返されるそれに、とうとう沈黙。

先に笑ったのはお嬢様。
壁にかかったカレンダーに目をやって、柔らかい笑みを浮かべる。

「明日、日曜日やし買いに行こっか」
「え?」
「せっちゃん専用マグカップ。さすがに直ってもそれは使えんやろうから」
「え、い、いいんですか?」
「あたりまえやん。その来客用をまたせっちゃん専用にするよりも、はじめからせっちゃん専用のほうがええやん?」

ありがとうございますを何度も繰り返していると、お嬢様が欠片となったマグカップを引き寄せテーブルの上に広げた。

「ひとりよりふたりや。このパズル、どっちが多く欠片つなげれるか勝負や、せっちゃん!」

少し驚いたけど、それよりも嬉しさのほうが大きくて、思わず大きな声で返事をしてしまった。






おしまい


おそらくこのあと帰ってくるであろうルームメイトも巻き込まれます。
そして早々と離脱して、結局2人での作業なのです。
ネギくんは空気読んで早く寝ると思います。というか空気読んで。


次回お題です。

『お饅頭』『リップクリーム』『訪問者』

ほんと私はお題を考える能力低いです。
自分で苦しんでます。
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