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企画でこのせつSS第三十二弾

企画でこのせつSS第三十二弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


試験終わって春休みです。
これ、金曜日に書いてます。
土曜日は実家に帰るんで更新できるかわからないので、時間を設定しての更新です。

つまり、昨日の記事、このせつ検定を書いたあとで書きました。
おかげで妙なテンションでの毎土作成となりました。
なのでいつもと全然違う文体です。





さて
今回のお題。

『お饅頭』『リップクリーム』『訪問者』

まさかの、このせつなのに、別の人視点。
これってありなのかしら?なんて思いながら書きました。

SSは続きからとなってます。
そして最後い次回お題。



『しみじみ思うこと』










気分よく帰宅すると、部屋には満面の笑みのルームメイトと、ぷるぷる震える師匠がいた。
このタイミングで帰宅した自分を恨まずにはいられなかった。
聞くべきか否か迷ったけれど、あえて聞いておこう。

「……あんたら、なにしてんの?」

涙目の顔と笑顔がこちらに向く。

「あああああ、あすなさん、助けてくださいっ」
「あ、助けてなんてひどいなぁ、せっちゃん」
「えええ、えっと、それは、その……」

涙目で慌てふためく師匠と、笑顔でそれに迫るルームメイト。

どっちに手を貸すって、それはもちろん……

「刹那さん、ファイト」
「アスナさーんっ!」
「もう、観念しー。はい、あーん」
「あ、あー……んぐっ」

満足げなルームメイトと、真っ赤な顔をしてもごもご口を動かす師匠の姿が出来上がって、鞄を下ろすよりも先に盛大な溜息をついた。





「刹那さんもそろそろ慣れれば?」
「む、無理ですよっ」
「だって、もう何回もやってるでしょ、食べさせてもらうの」
「そ、そんな何回もだなんて」
「いや、私が見てるだけでももう両手両足じゃ数えらんないわよ」

肘をついてお皿の上のお饅頭を頬張る。
このお饅頭は刹那さんのお師匠さんが送ってくれたもので、おすそわけとして持ってきてくれたらしい。
そして、それをこのかがいつもみたく食べさせようとしたらしい。

「このか、あんたも飽きないわねー」

お茶を持って戻ってきたこのかを見ると、ご満悦の様子で。

「だってせっちゃんの反応かわええんやもん」
「あーはいはい、ごちそうさま」
「アスナさん!」

もうなにも言葉が出てこない。
時々、私がこのかのルームメイトをやってるのが不思議に思える。
どうせなら、もう刹那さんとなればいいのに。
以前は、いろいろあったみたいだけどもう解決しちゃってるんだし。

「あ、そだ。このか、はい、頼まれてたやつ」
「ありがとあすな。なくして困ってたんよ」
「知ってる。これ以上あたしの使われても困るから」

紙袋を渡すと、すぐにごそごそ取り出し始めた。

「何か頼んでたんですか?」
「うん、これ」
「……口紅、ですか?」
「ううん、リップクリーム」
「リップクリーム?」
「冬場は唇乾燥しやすいから必須なのよねー。なのにこのかったらなくしちゃって」
「もう、ばらさんでもええやん」

ぷっくり頬を膨らませて抗議してくるけど、その顔、私には通じませんから。
と、一変。
膨れた顔がなにか企む顔に。

「そや、せっちゃんも使う?」
「へ?」
「今うちが一回使ったあとやけど」
「なななななっ」
「まぁまぁ、間接ちゅーとか気にせんでも」
「かかかかかかっ」
「うちとアスナもようやるしなー」

私にふるな。
そしてそれはあんたが勝手に使ってるだけでしょうが。
言ってやりたい言葉はいくつも浮かぶけれど、巻き込まれたくはないから、あえて無言で見るだけ。

「あ、ああああああすなさーんっ」
「さーせっちゃん、覚悟しよなー」
「ちょ、んっ……」

「……」

ほんと、どうして私、このかのルームメイトやってるんだろ……。




おしまい。




次回お題です。
『寝ぐせ』『ボーダー』『冷たい手』
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