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こっちは当日

同日連続更新2本目。



ザジさんばーすでぃということで。

ふっと、思いついたままに。

ザジと千雨でSS。
千雨視点。
偽物感が半端ないけれども、勘弁ください。
普段このせつばっかりだからたまに書くとこうなる。
はじめ相手はさよちゃんにしようかとも思ったけど、それこそ未知の世界なので断念。




SSは続きからどうぞです。









例の部活の買い出しで、学園内のコンビニへと足を進める。
手元のくしゃくしゃになった買い物リストを眺めて、溜息が落ちた。

ったく、私がこのまま帰るとか考えねーのかよ、あいつらは。

コンビニへ向けていた足を止めて、寮の方にその足を向ける。
なのに、足はまったく動こうとしない。

「……っち」

軽く舌打ちをして、再びコンビニへ足を進めた。






「なにやってんだ、あんた?」

たどり着いたコンビニには、空のペットボトルを器用に回すピエロの姿が。
私の姿を確認すると、宙に舞っていたペットボトルを両手に収めた。

そういえば、朝倉の奴が最近こいつがここでなんかやってるとか言ってたような。

「……千雨は?」

質問に質問で返された。
それに軽くいらっとしたが、短く返す。

「買い物だよ。コンビニに用ってそれくらいだろうが」

そう、と一言だけ返すと、またペットボトルを投げて回す。

どうやら私の質問には答える気がないらしい。
まぁ別にいいか。

そのまま店内へと進む途中、ちらりとあいつがこっちを見た気がした。






頼まれたものをバサバサと籠に入れ、ついでに自分が欲しかったものも入れておいた。
いっぱいになった籠を、レジにどさっと置く。
かなりの量だから、けっこう時間がかかるだろう。
てか、この量をひとりで持ってけってのか……。

ふとガラスの向こうを見ると、じっと動かないあいつの姿が見えた。
背を向けているから表情はわからない。
ま、見えたとしてもよくわからねーけど。

「あの、」
「え、あ、すみません」

いつのまにか精算が終わっていたらしく、話しかけられて急いで財布の準備をした。






「ほんと、あんたなにがしたいんだ?」

店を出て、ぼーっとしていたやつの視線に合わせてしゃがみこむ。
少しだけ、合った目が見開かれる。

「あんたが驚くのも珍しいな。ほれ」

見開かれたままの目が、私が差し出したものを見て、また私を見た。
それに耐えきれなくなって、私から視線を逸らした。

レジのすぐとなりに並んだ肉まんとあんまん。
気付いたら、レジの人に頼んでいた。
しかもそれぞれひとつずつ。

部活の人数はそんなもんじゃない。
だから、ひとつは自分で食べるしかなく、もうひとつは誰かにやるしかない。
たまたまこいつがすぐ近くにいたから、やっただけ。
他意はない。

「なんだよ、嫌いじゃなかったろ?」

前にもこいつとは食べたことがある。
たしかその時も、あんまんと肉まんがあって、こいつはたしか肉まんを選んだはず。

「……ありがと」

差し出した手の中のものが消えたのを確認すると、重たい買い物袋を置いて車止めの上に座ってあんまんに齧りついた。
やっぱり甘い……。
自然と眉間に皺が寄る。

「……買い物、いいの?」
「あ?あぁ、これ食っとかないと何か言われそうだしな。お前こそ、食べないと冷めてまずくなるぞ」

その言葉で、ようやくこいつも食べ始めた。

無言でひたすら食べ続けて、あっという間になくなった。
最後の最後まで甘かった。
口直しに、袋の中からペットボトルを取り出して呷る。
少しだけすっきりした。

「お前もいるか?」

小さく頷いたのを確認して、ほれ、と渡してやる。

「じゃ、私は行くから……って、おい」

よいせ、と重たい袋を肩でかかえるようにしてひっさげ、立ち上がろうとした。
でも、それを遮られた。
力が込められたところに目をやれば、遠慮がちに服の裾をつかむ手が。

放す様子がないから、しょーがねーな、ともう一度しゃがみこんだ。

「何か用か?」

ふるふると横に振られる首。

よくわからんやつであるとは思っていたが、こういった行動は初めてのこと。
どうすっかなー、と頭を掻いていてひとつのことに思い当たった。

「ザジ、お前今日誕生日なんだろ?」

今日一番の驚きの表情。
ほんとに今日はよく表情を変えるな、と呆れるが、自然と笑いが込上げてくるのがわかった。

「足りないようだったら、夜にでもまたなんかやるよ」

一気に言って、掴まれていた服の裾を無理やり引き剥がすようにして、立ち上がった。
じゃあな、と適当に挨拶して背を向ける。

しばらく顔なんて見れたもんじゃない。


……今日があいつの誕生日だと思いだしたのは偶然のこと。
まず、部活中、やたら誕生日プレゼントに悩むやつがいたのを思いだした。
次に、その誕生日の話題で、こいつの名前があがっていたことを思い出す。
たしか古とこいつと近衛の誕生日が続いてるとかなんとか。
そして、昨日古の誕生日やらで騒いだから、つまりは、今日がこいつの誕生日。

あまり人の誕生日とか祝うのは柄でもないが、たまにはいいか、と部室への足を進めた。

さて、夜には何を渡すかな。





おしまい。



ザジが何を思っていたかは各自解釈に任せます。
一応自分も持ってるけど、ザジ視点とかいう勇気はなかった、未知すぎて。
古誕の品物とかぶったが気にしない方向で。
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