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企画でこのせつSS第四十二弾

企画でこのせつSS第四十二弾です。

『毎土!このせつSSいかがですか?』


一週間ぶりのバイトで筋肉痛です。
でも明日もバイトです。
週1か週2なのでこれからが不安。

でも、マガスペ4号で回復。
きっと明日も頑張れる。

友人がスケジュール帳に、ちょこちょこイラストを描いてくれた。
個人的には3月のページにいるこのせつおひなさまが大好き。
はやく3月にならないかなぁ。。。


さて今回のお題。

『粉』『水色』『帽子』

今回まじで泣くかと思いました。
でも今回は水流さんも巻き込んだのでお休みするわけにもいかず。
いや、本気で休むつもりはなかったですけどw



SSは続きからどうぞ。
最後にコメント返信させていただきました。






いつのまにか、肌を刺すような冷たい風は吹かなくなった。
ひらひらそこらじゅうをを舞っていた花の欠片も見なくなった。

見上げる先には、淡く薄い青。
これも、もう少ししたら濃い青に変わってく。

今は心地よいと感じる太陽のぬくもりも、しだいに攻撃的になってくるんだろうと思うと、少し気がめいる。

と、視界が闇に覆われた。

そういえば、昔もこんなことあったな。









小さなバケツを、ちゃぷちゃぷいわせながら運ぶ。
こぼれないよう、こぼさないよう、そろりそろりと。
どれだけ必要かわからなかったから、ついついたくさん入れてしまった。
きっとこんなにはいらない。
でも、喜んでくれる彼女の笑顔が見たくて、つい。


目的地で、彼女はすでに必死に地面を叩いていた。
名前を呼べば、くるりと振り向いて笑顔で手を振ってくれた。
重たいバケツを持ってて手は振り返せないから、せめて早くたどり着こうと足を速める。

と、右足のつま先に衝撃。

ぐらりと傾く視界の隅に彼女が顔を両手で覆うのが見えて、自分もぎゅっと目を瞑る。


……。

少し体が軽くなった気がして、そろりそろりと目を開ける。

あれ……?

宙に浮いてる……?


「大丈夫ですか?」

頭上からの声に慌てて首だけで振り返ると、長の姿が。
こけそうになったところを抱きかかえて助けられたと気付いたのは、少したってから。

「あ、ありがとうございます!」
「いえいえ、怪我はないですね」
「はい!」

くしゃくしゃと頭を撫でられる。
誰にも言ったことはないけれど、こうやってされるのは好きだったりする。

「あ、おみず!」
「だいじょうぶやよ、せっちゃん」

少しこぼれた跡はあるものの、そこまでこぼれはしなかったらしい。
でも、こぼれた場所が……。

「ごめんな、このちゃん」
「なんであやまるん?」
「せっかくこのちゃんが作ってくれたさらこなが……」

バケツからこぼれた水は、いじわるなことに彼女が作業をしたところに流れ着いてしまっていた。
泣いても仕方がないと思うけど、目の前がにじんでくる。
だけどこれ以上濡らしてなるものかと、必死に耐えていると、ふわりと笑顔が。

「お団子作るんやからちょうどええやん」

そう言って、手を差し伸べてくれた。

「それに、もうこんなにあったかいんやから、すぐにかわくとおもうえ?」
「ほんま?」
「うん! せやから、はよつくろ!」
「うん!」

ごしごし目もとをこすって、差しのべられた手を握った。

水と合わさったさら粉を、ぎゅっぎゅっと握っていく。
時々無事だったものと合わせたり、水と合わせたり。

「あ、もうじめんのかわいてしもうた」
「ほんまや」
「ちょっとあついくらいやもんなー」

そう言って彼女が空を見上げるから、つられて見上げる。

少し前まで白く寒々しい青だった空に、今は綺麗な水色が広がっていた。

「わっ」
「ひゃっ」

急に空が黒くなった。
と、思ったらすぐに明るくなった。

太陽の光で一瞬わからなかったけど、見上げたところに長の顔があった。
また手が頭にあることに気づいて、少し嬉しい。

「なにするんよとうさまー」

視線を移すともう片方の手は、お嬢様の頭の上にあった。

「もう日差しもだいぶ強いですからね。ふたりにプレゼントです」

彼女の頭の上には麦わら帽子。
自分の頭にふれると、触れた感触から彼女のそれと同じものだとわかった。

「あ、せっちゃんとおそろいやー」

かぶせられたそれを脱いで確認したのか、嬉しそうに笑っている。

嬉しい。
でも、素直に受け取って喜んでもいいものかと、麦わら帽子のつばの向こうにいる長を見上げる。

「刹那君が受け取ってくれないと、この帽子は処分ということになってしまうのですが?」
「っ……あ、ありがとうございます」

頭を覆う帽子をぎゅっと深くかぶって、頭を下げる。

「えへへー、これでずっとおそとでもあそべるな、せっちゃん」
「うん、このちゃん」
「とうさま、ありがとう」
「長、ありがとうございます」

もう一度、今度は二人で頭を下げてお礼を言って、また砂団子作りに没頭した。







「……ん……っちゃ……せっちゃん!」
「ん、……あれ、お嬢様?」

ぼんやりと目を開けると、少しご立腹の様子のお嬢様がいた。

「さっきまで起きとったのに、なんでうちが帽子乗せたとたん寝るんよ」
「え、わ、私寝てました?」
「うん、まぁ5分くらいやけど」
「す、すみません」

慌てて立ち上がって謝ると、私の顔にかぶせたものであろう帽子をまたご自分の頭にのせながらくすくす笑われてしまった。

「なんか、ええ夢みてたんやろ」
「え、私なにか言ってました?」
「うん、このちゃん大好きって」
「えぇ?!」
「うそや」

いいように彼女に遊ばれてると気付いて、慌てて話を少しだけ変える。

「懐かしい夢を見てました」
「……もしかして、京都の?」
「はい」

私のその返事を聞いて、彼女はぽすんと隣に落ち着いた。

どうやらどんな夢だったか聞きだすつもりらしい。
でも、お嬢様もきっと覚えてるはず。

さて、どこから話しましょう?






おしまい。

このせつっていうか……うん(汗。
詠春大好きなんだだ(マテ






コメント返信

>とおりすがりさん
このせつははじめまして、ようこそです。
わわっ、ありがとうございます><。
しかし私の文章はまだまだです^^;
のろのろ更新なのに度々とか;;;
ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます。
コメントありがとうございました。
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コメント

 
素敵な文章ですよ(^-^)

もうとおりすがりでなくちょくちょくお邪魔さして頂きますのでこれからも楽しませて下さいね☆

このせつ大好きやから見ててとても楽しみにしてます♪

無理せず頑張ってくださいね(´∀`)
巻き込まれたなんて感じてないので大丈夫ですよ^^
むしろ誘って頂いてありがとうございます♪

そして、今回の毎土もごちそうさまですっ☆
いやー……長を上手に使ってますね^^
それに相変わらず良い表現をされますよね♪
今後も期待してサイト訪問させていただきますね^^

コメント

 
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